医療関係者やeスポーツ否定派は、依存症の危険性をことさら強調しているように見えます。
逆にeスポーツ業界関係者がその問題に触れる際は、かなり楽観的な見方をしているように思います。
新しい文化ということもあり、双方に通じた専門家というのもほとんどいないはずです。これについては、まだハッキリしたことは言えないのでしょう。
学者が安全と言ったから警戒心なくゲームをやってもかまわない、というのではなく、自分の責任において接するべきでしょう。子どもとゲームの接し方を保護者がどう扱うかについても同様です。
私はeスポーツと分類されるゲームでプレイしているのは、格闘ゲームの「ストリートファイター5」とパズルゲームの「ぷよぷよ」です。実力はいずれも初心者に毛の生えた程度です。
そして医療の知識は全くありません。
しかし学者や業界人の言うことを鵜呑みには出来ないと考えているので、自分でこの問題を考えてみるのも面白いと思いました。
もくじ
eスポーツでゲーム依存症を助長する危険性はあるか?
結論から言うと、個人差が大きいと考えています。
ゲームは違法薬物ほどの依存性があるわけではありません。近いのは、酒やパチンコでしょう。
eスポーツはスポーツかという論争もありますが、これは言葉の定義をテーマとしています。旧来のスポーツに依存症の問題がなかったからといって、同列に語ることは出来ないと思っています。ゲーム依存という実例が報告されている以上、eスポーツは異質と考えるべきでしょう。
eスポーツ依存症にかかりやすいタイプはあるか?
下手の横好きがダラダラやるのがよくないと思っています。
そういう子どもがeスポーツ選手を目指しているというのを言い訳にしてゲームを接しているようなら、保護者は警戒したほうがよいかもしれません。
eスポーツは実力が数字ではっきり出るものも多いので、自分の素質がすぐに分かります。
「ストリートファイター5」でいえば、私は1年以上やっても1000点台です。しかし素質のある人は半年で何万点にもなって、プロとも渡り合えるようになります。
こういう人をゲームのやりすぎと抑え込むのもかわいそうな気がしますし、逆に私のような者が1日に何時間もやるべきではないでしょう。
下手くそが長時間プレイすると依存症の危険があるというのは、私の感覚的なものです。
eスポーツの選手が依存症に苦しんだという話を聞いたことがないからです。
格闘ゲームのあるトッププロは、ピーク時には1日に10数時間は練習していたそうです。症状はよく覚えていませんが、皮膚に炎症が出たとか言っていたような気がします。しかし依存症の症例としてよく言われる、「やめられない」というものではありませんでした。
eスポーツ依存症にかかりやすいゲームのジャンルはあるか?
eスポーツとひと括りにすべきでもないのかもしれません。「スト5」や「ぷよぷよ」で依存症に罹ったという話を聞いたことがありません。
ジャンルによってかなり違うと思うのですが、そのような統計は見たことがありません。依存症にかかりやすいゲームのジャンルというのはあるような気がします。
あまりくわしくありませんが、例えばお金を払うだけで強くなれるようなゲームです。
しかしこの手のゲームはeスポーツではありません。
ヘタが長時間やるべきではないと言いましたが、こういうゲームに上手いも下手もありません。プレイスキルを要しないゲームが危険なのかもしれません。
オンライン上で仲間を作らせることによって事実上の拘束をしたり、期間限定のイベントを行うなど、プレイヤーをつなぎとめる仕掛けが多く施されていると聞きます。
「ネトゲ廃人」などという言葉がありますが、依存症の話もよく聞きました。eスポーツに分類されているようなゲームが無いとは言い切れませんが、私が知るものとは異なるものです。
医療関係者はゲーム=eスポーツと考えているフシもありますので、このあたりは誤解があるのかもしれません。
eスポーツ依存症に関する私の意見まとめ
新しい文化なので、無警戒でゲームに接するべきではない
eスポーツとひと括りにしないで、ゲーム内容も見るべきである
私は将棋も趣味にしていますが、「スト5」や「ぷよぷよ」もそれに近い感じで接しています。将棋ものめり込めば時間を忘れて遊ぶことが出来ますが、やりすぎで医者に診てもらったという話は聞きません。
だからといってeスポーツに分類されているゲームであれば安心であるとも言い切れません。数が多いので、中には依存症の危険があるものもあるかもしれないからです。