楠木正成は大河ドラマになぜならないの? 嫌われる理由はこれだ!

楠木正成って、なんで大河ドラマにならないのでしょう?

今でも全国の自治体が大河ドラマの誘致に勤しんでいると聞きます。

「楠木正成」なら知名度や人物のイメージから考えて、楽勝だと思うんですけどね。私の地元で推されている「山田方谷」などと比べればはるかに(笑)

正成に関してはちょうど2年前に自治体の誘致協議会が発足しています。そしてその年の年末時点で、京都、神戸、大阪、堺と関西の政令指定都市すべてを含む5府県35市町村が加盟済みです。

にもかかわらず、大河ドラマ化は実現していません。

何かあるんですかね?

調べてみて、自分なりに考えてみました。

目次

楠木正成が大河ドラマにならない理由を予想する

正成の忠義が戦前の皇国史観を想起させるから

私が思うのではなく、そう考える層が一定数いるという話です。

これが一番の理由ではないかと思います。

戦死を覚悟で大義のために従容と逍遥と戦場に赴く姿が「忠臣の鑑」、「日本人の鑑」として讃えられ、修身教育でも祀られた。

ウィキペディアからの引用ですが、こういうのが大嫌いな人が一定数いるということです。

しかし私などは楠木正成は良いイメージしかありませんけどね。

近年では忠臣蔵の赤穂浪士たちですらテロリスト呼ばわりする人も出てくるくらいですから、当たりさわりのない人物を扱いということなのでしょう。

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しかし今の明智光秀などは当たりさわりありすぎだと思います(笑)もう慣れましたけど、当初はこんなのやめとけと思いましたね。

しかし過去の大河ドラマを調べてみると、井伊直弼柳沢吉保といった悪役の常連だった人物が主役の作品があって驚かされます。

また、坂本龍馬、大石内蔵助、源義経、平清盛、西郷隆盛ら、複数回主役になった人物もいます。

彼らを主役にするくらいなら一度くらい楠木正成を主人公にしてもよさそうなものですが。

戦前修身の授業で持ち上げられた人物であるという点がネックになっているのだと思われます。

南北朝時代というのが扱いにくい

南朝北朝、どちらが正統であるかという論争は終わることはないでしょうから、どちらに肩入れすることも出来ません。

正成が仕えた後醍醐天皇は南朝ですが、南朝がキライな人だと感情移入が難しいということはあるかもしれません。

そして後醍醐天皇のイメージも、あまり良くないものがあります。

楠木正成が思ったより人気がない?

私は特に好きでもありませんし、(恥ずかしながら)何をやって最期どうなったかすら今回調べて知ったくらいです。

しかしイメージだけは抜群によかったのです。個人的には、真田幸村や上杉謙信に近いものがあります。

しかし今回調べて知ったのですが、正成はゲリラ戦法を多用していたようです。

便衣兵を用いるのは民衆を巻き添えにするからとかで、現在国際法では禁じられていたはずです。知恵が働くといえなくもありませんが、その辺りが少し引っかかりました。

やはり正々堂々闘って撃破するというタイプの方が好まれるのでしょう。

正成を嫌っている人もいるのでしょうか?

しかし嫌われているということであれば、足利尊氏のほうが上ですよね。少なくとも人気が高い人物とは思えません。

そしてその尊氏は、平成3年の『太平記』で主役になっているのです。

ならばなおさら正成を主役しないのは納得がいきません。

一度くらいやればいいと思います。ここまで正成を避けるのは不自然とすら感じます。

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