ノーサイドゲーム 池井戸潤 あらすじ&感想 原作ネタバレも!

『ノーサイドゲーム』原作本の感想を主に書いていきます。

目次別のあらすじ解説はこちらから

ノーサイドゲームあらすじ 目次別に解説 原作本からネタバレも!

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池井戸潤新作『ノーサイドゲーム』あらすじ

トキワ自動車勤務の君嶋隼人が主人公です。
プロローグでは役員である滝川桂一郎が推し進めようとする、買収案件に反対して対立します。

君嶋は左遷人事を受け、地方の工場の総務部長として赴任します。
それだけではなく、落ち目の自社ラグビーチーム・アストロズの再建を担う、ゼネラルマネージャーを兼務することとなりました。

アストロズは弱いだけでなく、金食い虫ということでも社内で目の敵にされていました。
滝川がその筆頭で、ここでも彼は君嶋の前に立ちふさがることになります。

これまで存続を許されてきたのは、社長・島本博のラグビーへの思い入れがあったからからでした。

君嶋は滝川に抵抗しますが、実情を知るにつれて、奇しくも滝川と思いを同じくするようになりました。
年間16億円を16年間つぎ込んできて、収入はその間皆無だったのです。

日本ラグビーを管轄する協会の体質が元凶でした。
金儲けのためにやるのではないと言いながら、現状に甘んじ何も変えようとしません。
カネを出させている企業にラグビーをさせてやっている、と言わんばかりの放漫経営が続いていました。

とはいえ君嶋には滝川のように、ラグビーチームの運営を打ち切れとは立場上言えません。
君嶋のアストロズ改革が始まりました。

当面の仕事は2つ。
退任した監督の後任人事、そして予算の獲得です。
チームの黒字化にも取り組むことになります。

アストロズは新監督・柴門琢磨を招聘します。
新しい戦術のスタイルを取り入れるべく、試行錯誤の日々が続きます。
一方、君嶋はチーム経営に集中できるようになり、成果を上げていきます。

そんな中、役員の滝川が失脚します。

君嶋に潰された買収案件を蒸し返して推し進めようとしたのですが、買取会社に大きい訴訟リスクがあったことが分かったからです。
その買取会社の扱っていた粗悪品のオイルが原因で、大規模な船舶事故が起きていたのです。

それを指摘した君嶋の上司・脇坂賢治が滝川にとって変わります。

アストロズは大躍進しますが、決勝戦を前に事件が起きました。
主力選手が相手チームへ移籍すると申し出たのです。

チーム経営は改善しましたが、協会が牛耳っているかぎり改革にも限界があります。
働きかけは続けていましたが、アストロズの改革とは違いこちらは行き詰まっていました。

そして脇坂も滝川以上にラグビー部を目の敵にしていて、廃部の危機が迫っていました。
君嶋はついに脇坂と対決する決意をしました。

決勝戦を前に、グラウンド外の憂いはすべて解消されました。

アストロズの優勝をかけた戦いが始まります。


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池井戸潤新作『ノーサイドゲーム』感想

今年日本で開催されるラグビーワールドカップを念頭に、この題材が選ばれたのでしょう。
またテレビドラマ化も前提だったと思われます。

小説も面白かったですが、テレビドラマも期待できます。
今までのどの作品も面白かったですから。

そしていずれもテレビドラマの方が面白かったです。
すべて見ているわけでもなく、私の感想に過ぎませんが。

今までの池井戸作品との違いとして、構成が凝っていると思いました。

グラウンド内のチーム強化と、グラウンド外のチーム経営をそれぞれ描いているのです。

君嶋は経営を担当するのですが、とても楽しめました。
収支の改善を成し遂げ、また池井戸作品ではおなじみの敵役への倍返しは気持ちが良かったです。

一方ラグビーの試合描写は、やはり映像で見たいと思いました。
テレビドラマへの期待が高まります。

敵役に関しても、今回は少しひねっています。
最初は滝川に倍返しするのだと思っていたのですが…

テレビドラマと原作小説の違いも気になります。
『下町ロケット』では小泉孝太郎演じる敵役とのやり取りを、テレビドラマでは濃厚に描いていて見ごたえがありました。
小説をそのままなぞるようなことはしないで、あらすじを知っていても楽しめるものにして欲しいです。

キャストがかなり発表されていますが、これで全部なのでしょうか。
天才プレイヤー・七尾圭太のキャストがまだ発表されていません。

原作では重要人物なのですが、テレビドラマでは登場しない可能性もあります。

なぜならキャプテン・岸和田徹のカゲが死ぬほど薄いからです。
テレビドラマでは、岸和田とロートル選手・浜畑譲に焦点を当てて描くのかもしれません。

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原作とイメージが合わないと感じたキャストも何人かいました。

滝川演じる上川隆也、アナリストの佐倉多英演じる笹本玲奈などはいい感じでした。

島本役は西郷輝彦なのですが、もっと分別のなさそうな人物をイメージしていました。
何の役にもたっていなかったラグビー部を存続させてきたような人物なのですから。

しかし西郷輝彦見るのは久しぶりです。
時代劇以来でしょうか。ちょっと嬉しいです。

その後も活動は続けていたはずですが、近年はガンを患ったそうです。
本作は復帰第1作となります。

主人公・君嶋も大泉洋のイメージではありません。

原作には出てこない妻役を松たか子が演じるのですが、大泉はいかにもビシビシやられそうな感じです。
公式サイトでは、妻の尻に敷かれているとありました。
しかし原作ではそういうキャラクターではないと感じています。

ミスキャストとは言いません。
原作と変化してナンボと思っていますので、大いに期待しています。

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