トランプ大統領は長くツイッターで発信を続けていましたが、先日初のケースに遭遇しました。5月26日のことです。
運営のツイッター社から、ファクトチェック(事実確認)に関する警告ラベルを付けられたのです。
一体なにごとが起こったのでしょうか?
もくじ
ファクトチェック?トランプ大統領のツイッターでの発言に付いた警告ラベルとは
これは同社の「誤解を与える情報に関する新方針」に基づいて行われたものです。
....living in the state, no matter who they are or how they got there, will get one. That will be followed up with professionals telling all of these people, many of whom have never even thought of voting before, how, and for whom, to vote. This will be a Rigged Election. No way!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) May 26, 2020
文末の青色の感嘆符に続いて「Get the facts about mail-in ballots」とつづられています。
これは「郵送投票について事実を確認せよ」と、読者に呼びかけているのです。
この警告文はリンクになっていて、報道を引用しながらトランプ大統領の主張に根拠がないと解説するページへ誘導されます。
トランプ大統領がツイッター社から、誤解を与える情報発信をしたと見なされたということです。
トランプは何を発言して事実確認の警告ラベルを付けられたのか?
郵送投票の危険性に言及したものです。
郵便受けから盗まれたり、投票用紙が偽造されたり、勝手に署名されたりして、不正選挙の温床になると主張しているのです。
郵送投票はどうやらカリフォルニア州で行われるという話のようですが、同州はこれまでトランプ政権とは対立していました。2021年からの自動車の燃費規制の緩和を阻止するため、トランプ政権を提訴していたのです。
ドナルドトランプの大統領の問題発言日本語意訳書き起こし全文
郵送による投票が実質的に不正なものにならないとは、決して言い切れるものではありません。
郵便受けは奪われ、投票用紙は印刷すら用いられて偽造され、不正に署名されます。
カリフォルニア州知事は何百万人もの人々に投票用紙を送っています。州に住んでいる人なら誰でも、彼らが誰であるか、どうやってそこに到着したのかは関係ありません。 いずれ専門家が皆に指摘することになるでしょう。その人々の多くは、以前、どのように、誰のために投票するかさえ考えたこともなかったのです。
これは不正選挙になります。絶対だめだ!
トランプ大統領がツイッター社に反発!その内容は?
もちろん彼も黙ってはいませんでした。
ツイッター社が2020年の大統領選に干渉していると主張し、「ツイッターは言論の自由を完全に抑圧している。私は大統領としてそれを許さない!」とツイートしました。
「強力に規制するか、閉鎖させる」とも言っています。
郵送投票というのは聞いたことがないので調べたのですが、日本でも投票所に行けない重度の障害者には認められているそうです。
しかし少なくとも日本では、誰も彼もに郵送投票を認めるべきだという主張は聞いたことがありません。
かと言ってルールを決めるのは運営会社の権限とも言えるでしょうし、圧力をかけるというのもそれはそれで問題が起きそうです。