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『龍と苺』感想 面白いよ!ひどいつまらないと言っているのは将棋マニア?

たまたま手に取った少年サンデーに将棋漫画が載っていました。

幸い始まったばかりだったので、マンガ喫茶でバックナンバーも探して全話読むことができました。

監修者にプロ棋士がつくのがならいですが、本作にはついていません。内容を見ても、作者は将棋に詳しいのかどうかよく分かりませんでした。

もっとも監修といっても、過去の将棋漫画の例から考えると盤面の提供どまりなのでしょう。監修など不要といえば不要です。いずれにしても、取材レベルの知識で描かれているという気もします。

しかしそれでは、私のような将棋マニアにはもの足りないところもあります。『月下の棋士』は好きだったのですが、その点は気になったものです。

しかし一般読者にとっては、将棋のリアリティなど問題にはされないのかもしれません。私としてもリアリティがあるに越したことはありませんが、求めるものはやはり漫画ならではの面白さです。

その点、本作は期待が持てますね。

各話感想(一部)のリンクは文末にあります。目次からも飛べます。

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『龍と苺』感想 ここが面白い!今後に期待すること

まだ数話しか発表されていないので、あっという間に読み終わってしまいました。

作者の柳本光晴さんは『響~小説家になる方法~』の作者でもあると分かりました。作品のタイトル名と映画化されたこと(そしてそれがコケたこと)くらいは知っていました。

全13巻と、まあてごろな長さではあります。さっそく読んでみました。

本当に面白かったです!

読み始めると止まらないです。こういう感覚を味わったことはちょっと記憶にありません。

15歳の小説ファンの女の子が、デビュー作でいきなり芥川直木賞をW受賞するなど、業界を総なめにする話です。

「才能」が大暴れする痛快さを描くことがテーマとなっています。

こういうテーマはありそうでなかった、少なくとも読むのは初めてのことです。

昔の漫画やドラマでは、才能はそこそこあったとしても努力して努力して…って感じのものばかりでした。互角のライバルが必ずいるという時点で、主人公の才能もそれほど突出したものではないということです。だから彼らは決して「天才」とは呼ばれませんでした。

『響』は違います。本当の天才です。

競争相手は自分の才能のなさを噛みしめるだけで、最初から抗おうとすらしていません。

これだけ聞くとどうやってストーリーを成立させるのかと思うでしょうが、本当にそれだけです。そしてそれが面白い!

中盤からは別の業界に敵を作っていって、果ては総理大臣まで出てきます。こういう非日常的な描写も魅力なのでしょう。

小説を将棋でやろうというのが『龍と苺』です。

正直まだこれからという感じですが、大いに期待できると思いました。

才能で蹴散らすということであれば、小説より将棋の方が相性がよさそうです。

そして将棋に本来あるべきとも思える、闘争心がむき出しになっているのがすばらしい。

「叩きのめしてやる!」

「ボコボコにして屈辱を味わわせてやる!」

「負けたツラが楽しみだわ。」

最高です!

対局中に道とか人生とか語っている元奨のおっさんが負けたのは、実に痛快でした!

どう見ても苺の方がスジが通っていて、おかしいのは周囲のおっさんですよ。リアリティという面でいえばおっさん連中の描写はおかしいのですが、それは後ほど書きます。

まあ悪役は大げさに描いてナンボですから、あれも決して悪くはないと思います。

龍と苺(1) (少年サンデーコミックス) [ 柳本 光晴 ]

 

『龍と苺』今後の展開の予想と期待

人生がどうとか言ってバカにされていたあのオールバックの何とか八段も、一週間後にはもう苺には勝てませんよ。

彼女はプロにならない方が面白いかもしれません。

アマの大会で勝ち上がってアマプロ戦の参加資格を得る、そしてそのまま優勝、となった方が痛快です。

なまじプロになるより、アマがプロの名人に勝つ方が面白いじゃないですか。

そしてアレをやりそうな気がしますね。ウィキペディアでの項目名では「将棋ソフト不正使用疑惑騒動」と呼ばれている事件です。

つまり勝てないプロが、苺に対してソフトでカンニングしているんだろうと難癖をつけるわけです。

マスコミやスポンサーを巻き込んでの大騒動となります。リアルの事件も相当見ごたえがあったのですが、結局なあなあで終息しました。漫画なら妥協なく敵を破滅させて欲しい。

苺がソフトとの公開対局をやって、勝利するのです!そして最終回!!

『龍と苺』の龍ってライバルですか?ライバルはいらん!ライバルがいないなら、相手はソフトしかいません。

響の路線でやって下さい。

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龍と苺感想 リアリティがない点を野暮かもしれませんが指摘します

連載開始時の過去のヤフーニュースを調べたら、このようなリンクがありました。

【画像5枚】「しょせん女か」…将棋界の闇が描かれた第1話の数ページ

20年以上将棋をやっている私から言わせていただきますが、弱いからといって女性をバカにするということはありません!少なくともあからさまには、そして私は。

大会で時々女性(来るのは子供からハタチくらいまでですね)を見かけますが、やはり素直に嬉しいです。ちょっともの珍しそうな目で見られることもあるのかもしれませんが、基本歓迎されます。

棋力でいえば正直かなり弱いです。Bクラスだと1回戦で勝てるということは結構あるようですが、それすら結構意外と感じます。

女性はプロでも昔は弱かったです。アマチュア二~三段といったところで、トップでも四段程度だったでしょう。

実際私も指導対局で、多面指しだったとはいえ平手で勝ったことがありますから。別にバカにするわけでもなく、そういうものだと思っていました。

ところが近年、女性でもプロを伺うほどの棋力を持つ者が複数現れてきました。今でも信じられないものがあります。奨励会の級を脱することすら、昔なら漫画扱いだったでしょう。

そもそも将棋は努力しても伸びしろは限られていて、それは男性プロでも変わらないと思っていました。ところがところが…

奨励会の三段までいった某女流プロは、女流デビュー時はアマ四段にすら何度やっても勝てなかったと聞いています。それがいくら努力したとはいえ、そこまで伸びるとは本当に驚きです。

それはともかく、棋力にこだわることはありません。女性の将棋ファンは積極的に大会に参加すればよいですよ。

「真剣勝負の場に女は出てくるな」とか、その他数々の陰口暴言。あの漫画の描写は本当にいただけません。ニュース記事の「しょせん女か…将棋界の闇が描かれた云々」というのもやめてくれー。

 

プロが女流をバカにしていると感じたこともありません。私は業界人ではありませんが。

プロがバカにしているのは、女流ではなくアマチュアです。

「アマチュアの皆さんは~(プロのこの指し方はマネしない方がよい)」「プロ的には~(こう指す)」

プロがこのような発言をするのは、将棋の業界以外知りません。漫画では「一手見たらそいつの人生が分かる」と言っていたプロがいましたが、あの鼻持ちならなさに通じるものがあります。

もちろん全員がそうだというわけではないですよ。話題の藤井聡太さんは羽生名人の後継者としてふさわしい良好なイメージを持っているので、これからもがんばって欲しいです。

ただ漫画では、人格クズだらけにした方が盛り上がるでしょう。

あれだけ一般のアマチュアの誤ったイメージを創作したわけですから、今後もその調子でお願いします。「将棋ソフト不正使用疑惑騒動」をモデルにするとよいですよ。苺の大暴れが楽しみです。

漫画では子どもに関しても苦々しく思っている描写がありますが、個人的にはこれは感じます。

もう少しわきまえるべきだと思うのですが、子どもを非難しても始まりません。悪いのは大人の指導者です。

アマチュア、プロ、子どもと将棋ファンにはヘンなヤツが結構いますが、何の問題もないのは女性だけです。ただそんなヘンな奴らも、女性を差別するということはないですよ。

女流を別枠で設けていることが誤解されることもあるようですが、門戸は完全に開かれています。

漫画でも名人の娘が目指していますね。ただ多くの者にとっては実力的に実質閉ざされていることになるので、わざわざ女流という場が用意されているのです。受けているのは差別ではなく優遇なのです。

あとやはりあれですが、将棋を指して2日というのはやりすぎ(笑)

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龍と苺 各話感想(一部)リンク

龍と苺7話ネタバレ&感想 主人公が早くも挫折!将棋版『響』ではなかったのか?

龍と苺11話ネタバレ&感想 将棋オタクとボンクラ校長は心を入れかえろ!

 

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