将棋の創造性とは

この記事が長くなったので、将棋の部分をこちらに分けました。

閃の軌跡4考察 シリーズ最高のエンディングを期待します

将棋だけに興味のある方は、ここだけ読んでいただいても大丈夫です。

詰将棋の不文律

有名な古典詰将棋です。

正解は、▲5二角成、△同銀右(左)、▲6二銀(4二銀)まで。

詰将棋にもルールはあります。

王手の連続でなければならない、
持ち駒が余ってはならない、などです。

しかしそれとは別に、
明文化されていないルール、不文律が2つあります。

それは、

1. 妙手が一つ以上は出てこなければならない。

2. 盤上に無駄な駒が配置されていてはならない。

です。

この詰将棋の妙手は、もちろん▲5二角成です。
タダのところへ空成りというのは、知らなければなかなか見つけられないでしょう。

普通に王手をかけていれば詰むというのは、詰将棋ではなく「詰む将棋」といいます。

妙手がない詰将棋というのは、
演劇でいえば、

山場、見せ場、クライマックスシーン、
盛り上がる場面、起承転結の転の部分、

それらが無いことと置き換えられるでしょう。
ゆえに必要となるわけです。

持ち駒を使い切れないだけでなく、盤上に無駄な駒を配置することも許されません。
解く者を迷わせるため、そういうことをするのは禁止というわけです。

演劇でいえば、
意味をなさない設定、登場人物は出してはいけないということです。

さらに言うなら、駒の個性を強く表現するものであって欲しいです。

詰将棋の話はここまでとして、本将棋に話を移します。

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将棋の創造性とは

詰将棋で挙げた2つの不文律は、
指し将棋では必ずしも守ることを強要されませんが、
守ったほうが勝ちやすいとは言えると思います。

中原名人は桂馬使いの名手と言われましたが、
桂馬の動きは意外性があるので、好んで使っていたそうです。

相手の意表を突くことによって勝ちやすくなり、
また観戦する者も楽しめます。

もう一つの不要駒に関してですが、
盤上に無駄な駒があるということは、
単純に戦力が足りないということになります。
遊び駒と呼ばれます。

相手の駒が動き出さないうちに速攻を仕掛けるという作戦はありますが、
やはり盤上の駒は全て使い切った方が理想で、
そういう内容のものが名局と呼ばれます。
機能美を追求しているからです。

詰将棋は王手の連続で、余詰め(別ルートの詰み手順)の存在も禁止されているので、
正解は一つしかありません。

指し将棋はそこまで縛りが厳しくないので、そこに創造の余地があるわけです。

攻めてもよし、受けてもよしという局面で、どちらを選択するか、
駒得を取るか、働きを取るか
その人にしか思いつかないひらめき、

指し手の個性、棋風と呼ばれるものです。

そういうものを表現した上で勝てるようなら最高ですね。

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