藤井聡太七段が逆転勝ちした27手詰めの局面と詰み手順を解説!

藤井聡太七段がまた話題になっています。大逆転勝ちを収めたそうです。

ニュースで報じられた理由は、この勝利で3年連続勝率8割が確定したからでした。

2年連続は過去に中原名人と羽生名人が達成していますが、3年連続というのは藤井聡太さんが初とのことです。

デビュー時から大器の呼び声が高かった藤井さんでしたが、やはりオレの目に狂いはなかった…

と言いたいのですが、これだけ勝ちながらタイトル挑戦にすら届かないのはどうなっているのでしょう。

29連勝で話題になった時に記録を更新された棋士の名前が出ましたが、その棋士は当時28連勝もしていながら未だに無冠です。

藤井七段には、早くタイトル戦に登場してほしいですね!

目次

藤井聡太七段が逆転勝ちしたA級棋士稲葉陽八段とは

四段昇段直後に指導対局をして頂いたことがあります。

それも平手で。

同じ負けるのなら平手の方が勉強になると思ったのです。駒落ちだと定跡の知識が活かせないので面白くないのです。

急戦向かい飛車で玉砕しました。

奨励会時代の弟弟子との指導対局でもこれをやったのですが、その時は殴り合ってくれました。

しかし稲葉先生は右金を動かさなかったので、飛車交換をしても打ち込みがなく、こちらは何も出来ずに終わったという感じでした。

オレの目に狂いはなかった・・・その後も順調に昇級昇段して行き、棋戦優勝もしています。

そしてA級1年目で、いきなり名人戦に登場しています。

将棋のエリートと言って差し支えありません。今もA級の地位を維持しています。

 

藤井聡太七段

藤井聡太七段が稲葉陽八段に逆転したのはいつ?何手目の局面か

大逆転と言われても、素人にはよく分からないんですよね。

素人に分かるほどの差であれば、逆転は不可能とも言えますが(笑)

プロの言うことが分からないというより、あまり信用できないと言いますか…(汗)

ソフトなら信用できます。

逆転したのはこの局面です。

108手目△7八角を悪手と断じています。

△7七銀成であれば、まだ後手勝勢でした。

次の▲5八玉でも評価値はまだわずかに後手に振れているのですが、ほとんど互角になっています。

藤井聡太が稲葉陽に逆転勝ちした27手詰めの局面とは?

さあ、ここから詰ませてみましょう。

私には無理ですが、比較的素直な手順のように感じました。

藤井聡太が稲葉陽に逆転勝ちした27手詰めの詰め手順とは?

以下

▲7三成桂 △6四玉 ▲7四金 △同 銀
▲同成桂 △同 玉 ▲6六桂 △7三玉 ▲6四銀 △6二玉
▲5四桂 △同 馬 ▲6三銀打 △7一玉 ▲7五飛 △7二金打
▲同飛成 △同 金 ▲6二金 △同 金 ▲同銀成 △同 玉
▲7三銀打 △5一玉 ▲6二金 △4二玉 ▲3二金
まで137手で先手の勝ち

まさか詰むとは、たまたま詰んだ、みたいに言われていますが、詰み上がり図が歩を3枚残してピッタリなんですよね。

ソフトも大逆転を示しているのでそれは間違いないのでしょうが、相手が1手緩めば詰ませるつもりだったのではないでしょうか。

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