ダイの大冒険考察 魔界編の構想と当時予想していた続編の相違点について

 

ダイの大冒険がアニメ化され、人気が再燃しています。

今回さまざまな情報を目にしたのですが、どうやら続編の構想があったらしいです!

10年くらい前にコンビニで販売された廉価版の最終巻の原作者インタビューで、結構具体的にその構想が語られていました。

それは初めて知ったのですが、実は私も続編が出るのではないかと思ったことがあります。

連載終了は1996年ですが、それからしばらくしてのことです。

「2世漫画」というのが流行った時期がありました。

少年ジャンプ作品では『リングにかけろ』『銀牙』『キン肉マン』『男塾』などがありました。おおむね2000年前後の発表でした。

その時期にやっていた作者の次回作『冒険王ビィト』がダイと似たような内容だったので、こちらの続編に関してはあきらめていました。

しかし内容に関しては結構思いを巡らせたものです。今回知った魔界編の構想とはかなり違ったものでしたが。これを機にお話させていただきましょうか。

まず原作者の続編の構想から紹介します。

目次

ダイの大冒険魔界編 原作者インタビュー

本編の終盤でラーハルトを復活させたのは、ダイがドラゴンの騎士として魔界で活躍する続編への伏線だったんです。

新竜騎衆は、海戦騎にクロコダインを、空戦騎に新しいキャラクターを、そして陸戦騎はラーハルトしかいないと思ったんです。

で、続編の具体的な内容なんですけど、最終話から5年後、地上に残されたポップたちがダイをさがしてですね…

冥竜王ヴェルザーは思わせぶりだったものの、正直まだ続けるつもりだったのかと驚きました。

今でこそ10年以上続ける作品はザラですが、ダイの7年という連載期間は当時は『こち亀』『ドラゴンボール』に次ぐものだったのではないかと思います。

『北斗の拳』『聖闘士星矢』も長く感じたものですが、それでも5年です。

仕切り直しの続編というのは歓迎ですが、バーン以降を継続して描くというのはいただけないと思いました。ファンもあそこで終わってよかったという意見は多いようです。

ファンの意見といえば、クロコダインの加入が意外です。作中では戦力外の扱いでしたが、続編で活用できる何らかのアイデアがあったのでしょう。

バトルアクションも本作の魅力ではありますが、それよりもキャラクターの見せる熱いドラマだと考えます。

特にポップハドラーの魅力は、その強さではないと思っています。

魔界には3つの勢力があるんです。

大魔王バーンと冥竜王ヴェルザーともう1人が、「負けたやつは石になる」っていう賭けをして、お互いに呪いをかけあったんですよ。だからダイに敗れたバーンは石像のようになってしまったんです。

この第3の強敵を地上に出さないために、ダイと新生竜騎衆が戦う、という物語を予定していました。

次の敵はヴェルザー以外考えられませんでしたが、第3の敵というのは無理がないと思います。『幽遊白書』もその時期の作品でしたか。

いずれにしても、バーン、ヴェルザーを強さで大きく凌ぐことはなさそうなので、パワーのインフレは抑えられそうです。

人間に理解を示す魔界の住人との友情が描かれることになるのでしょう。

 

ダイの大冒険続編予想

2世漫画がはやった当時の私の予想です。

主人公はポップとマァムの子供だと思っていました。あるいは女性主人公の可能性もあるかと。

あのラストのせいか、ダイの息子というのは考えませんでした。考えたのは、戻って来られないのならばレオナ姫が置き去りになってしまうということです。

よって時期でいえば5年後どころか15年以上先の話になります。もっとですか。

そしてダイがジョーカー的な強さのキャラとしてスポット参戦するだろうと。それこそ父のバランのような感じですね。

ダイは子供のままで作品が完結してしまいましたが、大人になったかっこいいダイを見てみたいと思っていました。

ところで今気づいたのですが、ポップとマァムの子供がせめてダイくらいの年齢になる頃だと、ダイは相当なおっさんになってしまいますか(笑)

仮に3年後に誕生し冒険開始が12歳だとすれば、その時のダイの年齢は27歳。…まあ悪くはないかな?

ポップ、マァム、ヒュンケルらも、新冒険には基本的に参加しません。前作へのファンサービス程度の登場にとどめて、勇者パーティーは新キャラで構成します。

 

以上が当時予想した続編の内容です。内容というより設定どまりのものですが。

ただ続編である以上、キャラクターを完全に入れ替えるべきではないのかもしれません。

魔界と地上を並行して描く形にして、時々地上編を挟んで既存のキャラを活躍させるのもおいしいでしょう。

発表された構想のクロコダインとラーハルトが準主役というのは、ちょっと大人びたキャラクターでもあるので新鮮に感じられます。

そして空戦騎となる新キャラクターがポップの後任になるのでしょう。クロコダインやラーハルトとは正反対の性格になりそうです。

魔族でありながら魔法が使えないとか?どこかで聞いたことがあるような…

ダイの大冒険のアニメは続編?リメイク?原作をどこまでやるのか予想!

魔界編にクロコダインが登場する理由を考察

人気以前に、そもそも力量不足のキャラクターです。魔王軍の軍団長は務まっても竜騎衆はムリですわ。

ザコは封じ込められるという大魔王の全体魔法を受けたとき、ネズミのモンスターと一緒に彼も封じられていました。「大魔王から見れば、おっさんはネズミと変わらないのだろう」とポップが分析していました。

にもかかわらず登場するということは、人気以外考えられません。

そんなに人気のあるキャラだったのかと思い調べてみたのですが、「ダイの大冒険 人気」で検索1位のサイトによると…

なんと 3位 でした!

1位のポップ、2位のダイは納得できますが、クロコダインは完全にヤムチャだったではありませんか。

そうそう、当時の人気投票の結果を調べるべきでした。

3回行われていて、

第1回は 8位

第2回は 5位

第3回は 13位

でした。順当な位置と変遷だと思われます。

いや、第2回の5位は少々高いですね。時期はいつごろだったのでしょう。バランと戦っていた頃かな?

あの頃が彼のピークで、ハドラー親衛隊とは戦っていなかったと記憶しています。

それでも次期竜騎衆入りを果たしたのは、彼のポテンシャルが買われたのでしょう。5位という実績もありますし。

実力で云えばヒュンケルが妥当とも思えるのですが、ラーハルトとキャラクターがぶつかる懸念があります。強くもなく弱くもないクロコダインの方がバランスがよいともいえます。

なんといっても、30年後の現代はクロコダインの方が人気が高いのです。原作者の慧眼に敬服します。

 

アニメは人気が衰えない限り、完結まで続くという話もあるようです。後押しのためにも『冒険王ビィト』はさっさとまとめて、ダイ魔界編をやっていただけませんかねえ。正直アニメより漫画新作が読みたいです。

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