「ゆっくり茶番劇」が商標登録されたとのことです。
#ゆっくり茶番 投稿者各位
この度、当社は「ゆっくり茶番劇」商標権を取得いたしました。⚠️今後、当該商標をご利用頂く場合はライセンス契約が必要となる場合が御座います。
✅詳細は下記URL「商標使用に関する要網(ガイドライン)」動画版をご確認下さい。
▼YouTube▼https://t.co/U0D1FbSAxJ pic.twitter.com/yvU1k4T50y
— 柚葉 / Yuzuha【YouTube登録者22万人感謝!】 (@Yuzuha_YouTube) May 14, 2022
使用者は権利者に年間10万円を払うことになるという話で、かなりひんしゅくを買っているようです。
「ゆっくり茶番劇」とは何なのでしょうか。
「ゆっくり解説」というのはYouTubeでかなり見ているのですが…
あのキャラクター(サムネイル下段中央のふたり)を使った、寸劇か何かでしょうか。
「ゆっくり解説」が無くなるようなことにならないかが、一番の関心事です。
見たことはありませんが、「ゆっくり実況」は聞いたことがあります。
「茶番劇」は聞いたこともなかったのですが、ゆっくり業界の最大の市場だったのでしょうか。
そもそもあのキャラクターが「ゆっくり」と呼ばれるのはなぜでしょう。
何がゆっくりなのか。
気になることをいろいろ調べてみました。
「ゆっくり」とはなに?元ネタ・語源は何?
冒頭で紹介した2人のキャラクターに合成音声を当てて、解説やゲーム実況を行う動画
これが「ゆっくり」です。
元ネタはこれです。
これは昔に見た記憶があります。
アスキーアート(AA)といって、文字や記号で描かれた絵です。
掲示板等でよく見かけましたが、見なくなってからかなり経ちます。
AAは荒らしにもよく使われていました。
それで禁止でもされて、廃れてしまったということなのかもしれません。
この2人は「東方Project」のキャラクター「霊夢」と「魔理沙」です。
たしか同人シューティングゲームのキャラだったと記憶しています。
他にも女の子が数人いたはずです。
「ゆっくり茶番劇」の動画を調べたところ、霊夢&魔理沙以外の東方キャラも登場していました。
またよく見る「ゆっくり解説」ではオリジナルキャラクターの動画もあります。
何をもって「ゆっくり」とするのか、その定義も広がってきているようです。
「東方Project」原作者が権利を大きく主張しない方針だったので人気が広がり、動画等にも派生していきました。
「初音ミク」もそのような方針だったはずです。
キャラの魅力もさることながら、使いやすいということで巨大コンテンツに成長していきました。
今回の商標登録は、それに水を差す行為といえます。
権利取得者は原作者とはどうやら無関係のようで、そのあたりも顰蹙を買う要因の一つになっています。
ゆっくり茶番劇とはなに?
「ゆっくり茶番劇」とは、「ゆっくり」と呼ばれる2人のキャラクターを使い、寸劇を行う動画のことです。
「ゆっくり茶番劇」の動画検索でトップにあがった動画を紹介します。
「東方茶番劇」で回避することも出来そうです。
いや「類似している」という難癖がつくのかな?
「東方寸劇」ならどうだ?
いやいや、「ゆっくり茶番劇」というメジャーとなったワードで新規アクセスを得ているということかもしれない。
ブログでも内容よりタイトルが重要ですから…
「茶番劇」を見るのは初めてですが、こう見てみると「ゆっくり」の最大の特徴は、
「棒読みの合成音声」
だと感じます。
オリジナルキャラに差し替えられた「解説」を見ても、派生コンテンツの感が拭えません。
これは私の好きな「ゆっくり解説」動画です。
タイトルに「ゆっくり解説」と入れているくらいですから、派生作品という意識もないのでしょうけど。
「霊夢」と「魔理沙」を使った寸劇なり解説に、この棒読みの合成音声を充てたスタイルのインパクトはかなり大きかったものと思われます。
そのためキャラクターを差し替えても、「ゆっくり」の呼称は残ったのではないでしょうか。
この音声合成が変質すると、それはもはや「ゆっくり」ではなくなるとすら思えます。合成音声が進化しても、この棒読み音声の使用は続くのではないでしょうか。
ところでこの動画、よく出来ていると思いませんか。こういうのが廃れていくかもしれないと思うと、とても悲しいです。
「ゆっくり茶番劇」商標登録の取消はあるのか
一時期、中国が日本の商品の商標登録を乱発したことがありました。
「讃岐うどん」とか…
今でもやっているのかな?
話を聞かなくなりましたが、何らかの解決策が講じられたと信じたいところです。
調べてみたらなんと!
「鬼滅の刃」
が狙われているとか!
商標登録の取消について少し調べてみたのですが、異議申し立ての制度はあるようです。
しかし今回の発表は、その期限である「承認から2週間」がすでに過ぎてから行われているとのことでした。
周到な準備がうかがえます。
今後の手段としては、「無効の申し立て」が残っています。ただこの手口がいまだ現役である以上、今回の件の解決は長引く可能性があります。
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