黎の軌跡発売で追記
フランス
いかにも東洋的な雰囲気なので、中国が最有力と思っていました。
しかしもっとも近いのはフランスではないかと気づきました。私にとっては意外だったのですが、もっと早く気づいていた人がいても不思議ではないという気もします。
黎の軌跡でカルバードが舞台になりましたが、ここは過去は王政だったということを思い出したのです。
そこで、王政がなぜ共和制に移行したのかという疑問が生じたのです。
「王族は不自由(カゴの中の鳥)なので、退位して普通のおじさんになりたい。」
という理由では絶対にないと思いました。
王族の特権が維持されることを前提に、もっと好き勝手やりたいと考えるに決まっています。また、民衆から引きずり降ろされるまで、しがみつくに決まっています。
調べてみたところ、財政破綻が発端で革命が起きたとのことでした。
そこでまた、財政破綻の原因とは何なのか という疑問が生じました。
選挙のある民主主義国家であれば、民衆の票を買うため国債を発行してでもバラマキ政策を続け、それによって破綻したという可能性もあります。
しかし王政であれば、財政が破綻するほど国民にカネをつぎ込むことは考えられません。
当然、自身が贅沢三昧をするためにカネを使ったということです。
そして革命が起こった。フランスにそっくりではないですか。
共和制の国は、ゼムリア大陸にはカルバードしか存在しません。世界で初めて革命が起こった国という点でも、フランスと共通しています。
エレボニア帝国のモデルはドイツと考えられますが、ならば対立するカルバードのモデルはフランスというのがしっくりきます。
さしずめクロスベルはアルザス・ロレーヌ地方ということになりますか。
第一次大戦後ドイツは莫大な賠償金を課せられましたが、フランスもカルバードのように焼け太りしたのでしょうか。そうであっても、全く不思議ではありません。
リベールやエレボニアでは王政がうまく行っていたのに、カルバードだけコケてしまいました。
よほどボンクラな人物が現れたのでしょう。
いやボンクラな王族はリベールにもいましたし、エレボニアにはボンクラ貴族がいました。
それはやむを得ないにしても、カルバード王家はそういう人物の暴走を止めることができなかったために滅びたのでしょう。マリー・アントワネットに好き勝手させていたフランス王家のように。
黎の軌跡では、落ちぶれた王族の末裔が出てくると面白いかもしれません。王族だからといって、国民の税金を湯水のように使うなど、決して許されないことですよね。
以上追記おわり。以下、過去記事。
クエスト【記者ニールセンの取材】で、今までほとんど知らなかったカルバードについて知ることが出来ました。
中国
オリエンタルな雰囲気があったので、モデルの国家は中国だと、何となく思っていました。
しかし100年前までは王政が敷かれていたものの、現在は民主化されているので、全く違いますね。
カルバードは、移民に後押しされて民主化された、という点が特徴的です。
ロシア
カルバードの状況とは異なりますが、外部の暗躍があったという点で、ロシア革命が思い浮かびました。
第一革命の方です。
時期的に日露戦争と重なりますが、日本が勝利を収めた要因のひとつに、日本がロシアで革命を煽る工作をしていたという話を聞いたことがあります。
あくまでも一因に過ぎないとは思いますが、革命による混乱への対処に追われて、日本との戦争に敗れたということです。
第一革命は鎮圧され、社会制度の変革までには至りませんでしたが、後の第二革命でソビエト連邦が樹立されることになります。
アメリカ
以前からの問題ではあったのでしょうが、特に最近は移民に関する話題が絶えません。
アメリカは元々移民の国ですから、移民が嫌いというより、後から来る者が嫌いということなのでしょう。
移民の国とはいえ、すでに根付いた文化もあるので、そういうこともあるかと思います。
この点はカルバードと似ていると思います。
国力も民主化当初はエレボニアを凌いでいて、人口は現在でも5倍らしいです。
クロスベルが以前は帝国領だったことは初めて知りました。それをカルバードが民主化の際に、クロスベルにおける権利を折半する交渉が行われたわけです。
満州
日本主導で樹立されたものの、ソ連や中国に潰されてしまったという感じなのでしょうか。
しかしもし日本の構想が成就していたら、東洋のアメリカになっていたのではないか、
そういう意見を以前に読んだことがあります。
東洋の国家なので、仮に存続していたとしたら、カルバードのモデルとしては、一番イメージが近いのではないかと思います。
移民問題について
移民に乗っ取られた国として思い浮かぶのは、あくまでもイメージですが、カナダやオランダでしょうか。ドイツもいずれそうなるでしょうね。
こんなこと言っちゃいけないのかな?いや、移民とのトラブルをよく聞くというだけで、詳しいことはほとんど知りません。
そういえば日本においても、単純労働の外国人受け入れが議論されています。それが移民であるのか、言葉の定義はどうでもいいのです。
…長くなるので、やめておきます(笑)
カルバードの元首であるサミュエル・ロックスミス大統領。
名前が西洋風なので、完全に移民に乗っ取られているというわけではなさそうです。
もっとも退任間近で、後任もすでに決まっているそうですから、その点の現状はよく分かりませんが。
カルバードも色々ありそうで、軌跡の世界がまた一段と広がったように感じました。
次回作の舞台がカルバードとは限りませんが、とりあえず一つ要望があります。
コメント