以前スマホの広告でよく見かけたマンガなのですが、根強い人気があるようです。
最近また見かけるようになりました。
というより、こういう若いママさん向けのマンガをよく読むようになったせいかもしれません(笑)
ドギツイ劇画だと敬遠してしまうのですが、日常の絵解きに近い体裁だとどんどん読めてしまいます。
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私はいい年したおっさんなのですが、意外と夢中になってしまいました。
読者層とは完全に外れている視点からではありますが、感想を書いてみました。
『夫の扶養からぬけだしたい』ネタバレ感想
本作のテーマを読み取る
スマホの広告ではクライマックスのシーンが引用されていました。
「わらわせないで」
主人公の逆光のカットが強烈でした。
『夫の扶養から抜け出したい』(ゆむい/KADOKAWA)より
虐げられていた妻が夫を見返すほどの収入を得られるようになって、ついに離婚届を突きつけるシーンです。
実際に読んでみると、ギリギリ夫の扶養から外れることのできる金額(201万円)程度の収入だったのでちょっと肩透かしを食いました。
しかも離婚はしません。
そのタイミングで夫が交通事故にあい、機を逸するような感じになってしまいました。
なんだよ…夫が腰抜かすような金額を稼いで、痛快に三行半を叩きつけるような展開を期待していたのに…
フィクションなんだから下手にリアルにすることないんだよ、というのが最初の印象でした。
そう、絵はかなり薄味なのですが、内容は妙にリアルなのです。
あとがきによれば、これは作者の体験がベースになっているとのことでした。
たしかに読んでいて、「これは頭の中で考えて出てくる描写ではないな」と思われるシーンが端々に見られます。
たとえば「反骨心で家事をしてみろ」というのは、実際に夫から言われたことなのでしょう。
愛情は失われても行けるところまで行こうというのも、子どものためにはそうすべきなのかもしれません。
離婚しないのは期待はずれというのは、多くの人が思ったことでしょう。
しかし子供が手を離れたら、そういうことにはなりそうです。時間が取れるから家事に充てられる、という問題ではすでに無いのですから。
続編希望!いや、早く離婚しろということでは必ずしもありませんよ…
作品のテーマは完遂されているので、期待はずれと考えている読者はそれを読み取るべきです。
真のクライマックスは離婚届を突きつけるところではなく、ももこの独白のシーンです(181ページが該当)。
私なりに意訳すれば、それは
「稼ぎが少ないと見下されるのであれば、その状況から抜け出すべく行動しよう」
ということです。
それは作中にもあるように、夫がいくら稼いでいるかは関係ありません。
痛快さはなくとも、大いに共感できる内容になりました。
一番ショックだった夫の一言とは!?
数々の暴言…
男から見ても、つとむの女々しさに泣けてきます。
それでも男か?と言いたい。
女なら許されるというものでもないので、どのように言えばよいのか分かりませんが。
それはそれとして、一番ショックだったひとことはこれなのです。
「で ももこはいつになったら働くの?」
え?
妻に働かせることに、何ら悪びれることもないのか?
そして妻も(子どもがまだ1才にもかかわらず)当然そうするべきことのように受け止めている。
そうか…今は当然そうするべき時代なんですよね。
しかしショックはショックでした。
例のセリフを
「俺は甲斐性なしです」
と入れ替えれば、私の受けたショックが伝わるでしょうか。
働けというのは、自分の会社の仕事を手伝えというのと同義ではないのか?
「ぐうたらママ」や「必殺仕事人」の中村家を見たら、こいつら卒倒するだろうな…
(命に関わるほど仕事をしてもその収入だけで家族を養えないというのがおかしいのだが、それはまた別の問題です。)
何より体力的に劣る女を、言い負かそうという時点で男らしくない。
またこれもうまく言えないのですが、「悪い意味で妻を対等に扱っている」ことにもショックを受けました。
昔読んだマンガ『曉!!男塾 青年よ、大死を抱け』の冒頭で、今でも印象に残っているセリフがあります。
極端すぎるきらいはありますが、真実だと思いました。男と女はこれほど違うのかと。
甲斐性なしがグズグズ言わずに、だったら生命保険に入って死ねよつとむ。
こいつのように、少しくらいできない女をあげつらうのは男じゃないわ。
釣った魚に餌はやらない、みたいなところもあるよね。
ももこに共感できない、という意見も多いようです。
私は特に気にならなかったのですが、若いママさんから見て共感できない、ということ?
家事の要領が悪いというのは、しょうがないんじゃないですか。
離婚が昔と比べて激増していますが、これはよいことだと思っています。
なぜなら昔は離婚すると女は生活できなかったからです。
そのため女はひたすら我慢を強いられてきました。
「女三界に家なし」なんて、今や死語です。我慢しなくてよくなったから離婚が増えた、ということなのです。
とはいえまだまだ束縛も多く、特に育児の負担がなくなることはないでしょう。
そんな中で自分の生き方を取り戻したももこに、大いに共感したという次第です。
チャンネル登録をしているユーチューバーの動画です。ももこと同業?
今は非公開になっていました。公開時の動画を見ていたのですが、ももこよりきつそうでした。乳飲み子がいるのに夫が働かないんですから。
結局離婚したそうですけど。
ももこもさっさと離婚すればいいのに。
ふよぬけ続編ありました!
前作から3年、主人公はつとむの妹です。
夫がアニキそっくり。
ももこがブレイクして、つとむや実家の父がタカってくるようになります。
男ってクズしかいないのか?
はたしてももこは今度こそ離婚するのか?!
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コメント
コメント一覧 (2件)
桃子さんの不満は「夫や子供は家庭で寛いでいるのに妻だけが寛ぐどころか使役され詰られる」ということだと思います。家族がみんなくつろげる家庭を構築しようとは、つとむさんは考えないようです。
コメントありがとうございます。
ビールを飲むのもテレビを見るのもかまいません。
しかし自分の脱いだ服の片付けくらいは自分でやるべきです。
小さな子どもじゃないんだから。
この手の漫画を結構読んだのですが、いずれも結局離婚しないという結末でした。
女性に経済力がついてきているとはいえ、それがすべてではないということでしょうか。