電脳雑技集団が最初に銀行ではなく東京セントラル証券に依頼した理由とは?

 

第2話でチラッと触れましたが、原作小説をそこそこ読み込んだ私でもいまだによく理解できていない点です。

これを機にまとめてみました。

目次

電脳雑技集団は悪の一味なのか?

まず最初に電脳雑技集団について。

ドラマでは今のところ悪役には見えません。南野陽子演じる女副社長が少々でしゃばりに見えるくらいで。

「東京セントラル証券への依頼をキャンセルしたのは、半月も音信不通では信用できないから」という言い分も正当な理由と言えます。

伊佐山たちが悪役とはいえ、彼らとつるんでいるのは買収のアドバイザーを依頼しているのだから当然です。

彼らの目的はセントラルを買収することだけで、銀行はそのために利用しているに過ぎず、アドバイスだけではなく買収の資金も用意させようとしています。当然それは悪いことでも何でもありません。

半沢らとは対立する立場にはなっていますが、そもそもスパイラルを買収することすら悪でもなんでもないことです。

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原作ネタバレ 電脳雑技集団が最初に銀行ではなく東京セントラル証券にスパイラル買収を依頼した理由とは?

冒頭に書いたように、いまだに分かりづらいところがあります。ドラマは原作の改変が多いので、もっと分かりやすく変えることを期待します。

実は電脳雑技集団は、以前から経営不振にあえいでいるのです。

調子よさそうに見えるのは粉飾をしていて、スパイラルを買収するのも、本当に調子のよい同社と一緒になることで不正をウヤムヤにすることを目的としていたのです。

粉飾の手口はこうです。

ゼネラル産業という会社が切り離したいたいと思っていた子会社を、電脳が法外な価格で営業譲渡を受け子会社とします(ドラマでは分かりやすく買収と改変するかも)。

そしてその子会社の資産価値との差額を、電脳がゼネラル産業から売上という名目で還流するというものです。

電脳が最初にセントラル証券に依頼した理由は、銀行がゼネラル産業のメーンバンクだったからです。

精査で電脳とゼネラル産業の関係を知られることを恐れたのです。

一方、東京セントラル証券はゼネラル産業の子会社の資産価値など知りようがありません。自分に都合の悪い情報を持たないという理由で、電脳は銀行ではなく東京セントラルに依頼したのです。

ならば連絡を怠った程度で銀行へ乗りかえるべきではなかったのですが、南野陽子演じる電脳の副社長は「向こうから」と言っていました。伊佐山一味が半沢らから仕事を横取りしたからです。

銀行から申し出てくるのであれば、自分に都合の悪い情報はバレていないと考えたのでしょう。

ドラマでは特に強調されていましたが、半沢は情報をまず精査すべきだと主張していました。場合によっては顧客の要望を思いとどまらせるべきだとも。

一方伊佐山一味は実行ありきでした。それも子会社の仕事を横取りしてまで。

だから電脳の子会社のことなど知るよしもなく、最後に足をすくわれることとなったのです。

このシーンはドラマでの描写が本当に楽しみです(笑)

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