『こんにちはマイコン』から38年。
ゲームセンターあらしのキャラクターが解説するプログラミング教本『こんにちはPython』が発売されました。
プログラミングについては実践はしないものの、関心は何年か前から持っていたのです。
私はBASICしか知らないのですが、他言語の本を流し読みしたところ、基本は共通していると感じていました。ちょっとしたことならプログラムを自分で作って、使いたいと思っていました。
というわけで懐かしさもあり、本書の発売は楽しみにしていました。
感想の他、プログラムに関する話題を書いていこうと思います。
パイソンの入門書の入門書が『こんにちはPython』
あとがきに、本書は入門書の入門書というくだりがありました。
この本で基礎を学んだ後、他の参考書へ進んでほしいとのことでした。
そういえば『こんにちはマイコン』でも、そのように学びました。機種の違いもあり、グラフィックやサウンド関連の命令は他の本で覚えたのです。
『マイコン』は2巻あって、1巻目が基本的な命令を学び、2巻目がゲーム制作実践編という内容でした。そして『パイソン』では、1冊でゲーム制作の実践まで収めてあります。
全191ページ、終盤は結構かけ足感がある、といいますか、あらしたちの飲み込みがよすぎるという感じです(笑)
これを『マイコン』では2冊に分けて解説していたのですね。もっとも1巻目ではマイコンの買い方からやっていましたから(笑)、長くなるのは当然でしょう。
パイソンは覚えることがBASICより少ないのでしょうか?
『マイコン』では配列とかサブルーチンとかの説明がありましたし、基本的な変数や条件分岐などももっと濃密に解説していた覚えがあります。
そう考えると『パイソン』はやはり幾分かけ足の解説なのかもしれません。
しかしあくまでパソコンの買い方から教えるような『マイコン』との比較であって、『パイソン』で十分ゲームを完成させるほどの知識を得ることは可能でしょう。
『こんにちはマイコン』の思い出 BASICとパイソンを比較して感じること
昔のパソコンは、スイッチを入れたらすぐにプログラムが出来ました。小中学生の頃は夢中で遊んでいました。
そして高校進学あたりからWindow95が出るまで、10年くらいでしょうか、空白期間がありました。ゲームはやっていましたが、プログラムからは興味が離れていた時期です。
Windowsパソコンはスイッチを入れても、というよりどうやってプログラムをしてよいのか分からない代物でした。そしてわざわざ調べるほどの情熱もありませんでした。
しかし今思いだすと、プログラミングというのは面白いものでした。
『パイソン』で環境の導入方法も分かったので、ボチボチ再開していこうかと思っています。
本書はまだざっと流し見したに過ぎないのですが、行番号をつけないところに違和感がありました。BASICはあっち行ったりこっち行ったりという感じでしたが、パイソンではどうやるのでしょうか。
あと昔はフローチャートといっていたものを、今ではアクティビティ図というのですね。
昔やっていたBASICとパイソンを含めた他言語には、大きな違いがあるようです。
BASICでサブルーチンと呼ばれていた独立した機能が、他言語ではライブラリ?モジュール?というのでしょうか、レディメイドのプログラムが既に用意されているということです。(違っていたらすみません)
だとすれば今のプログラミングというのは、昔と比べてかなりラクチンだという気がします。
グラフィックでも、昔はドット絵を描いてデータを作るようなことをしていました。
サウンドでも、エンベロープがどうとかを勉強して音を鳴らしていました。
今では出来合いのファイルを使ったり、自作するにしてももっと簡単な方法で作ったものを使えるのでしょう。
いずれも、昔とは比較にならないほどのクオリティで!
ちょっとワクワクしてきました。
BASIC時代ベーマガに投稿して、5000円ほどの原稿料をもらったことがありました。今の時代は直接ユーザーに販売できる環境があるので、やりようによっては楽しみがより広がります。
初心者におすすめのパイソン入門書が『こんにちはPython』
この本をおすすめするのは、あとがきにもあるようにとっつきやすいということです。
簡単ということだけであれば絵本みたいな入門書もあるので、そちらでもよいのかもしれません。しかしそれでもやはり、著者という先生に教わるという体裁に変わりはありません。
『パイソン』では、あらしと一平太というキャラが、読者視点で描かれているという点に特徴があると思います。
まあ大して違いはなく、あらし世代の贔屓目なのかもしれませんが。
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