もう80を過ぎているのに、まだあちこちの番組で見かけます。
私が初めてみた時代劇は『必殺仕事人5』でしたが、それをきっかけに他の作品も見るようになりました。
里見浩太朗作品も相当見ました。
地上波の再放送は水戸黄門くらいになってしまいましたが、衛星放送、ケーブルテレビ、ネット配信などで見ることが出来ます。
過去の作品を振り返ってみます。
水戸黄門 里見浩太朗の助さんが一番好きです
時代劇を見始めた頃の水戸黄門は16部でしたが、しばらくしてあおい輝彦と交代した時のショックは今でも覚えています。友人に教えてもらったのですが、時代劇の話題が通じる貴重な存在でした(笑)
ただ水戸黄門は東野英治郎の再放送しか見ていませんでした。杉良太郎の助さんはほとんど見ませんでしたが、調べたところ出演期間が2部まででした。それでも全65話もありましたが。
助さんと言えば里見浩太朗とか考えられないのも当然です。東野英治郎の黄門様より、里見浩太朗の助さんのほうが出演期間が長いです。
助さんは堅物という設定の格さんとは正反対でした。
八兵衛と調子を合わせたり、黄門様と喧嘩したりといった愉快なキャラクターでした。
水戸黄門最高視聴率は、9部の最終回「三国一の嫁騒動(水戸)」の43.7%です。これは助さんの結婚式の話だったはずです。
東野英治郎版の水戸黄門は、ほぼ全話見ていると思います。全381話ですが、確かにそのくらいは見ましたね。ということは、里見浩太朗の助さんもそのくらい見ているということです。
ただ水戸黄門の主役は里見浩太朗ではありませんでした。里見浩太朗のファンにオススメするなら、別作品ということになります。
いや、後年は主役の黄門様を演じていますね。すっかり忘れていました。
こちらも300話くらい出演していますが、見たことはほとんどありません。だから打ち切られてしまったのでしょう。最終話だけは録画しましたが。
助さんが年をとったような破天荒な黄門様を期待していたのですが、あまりにお上品な黄門様でした。脇役も正直言って弱いと思いました。
フィルム撮影からビデオ撮影に変わったのも大きいと思います。なまじ画質が向上したため、セットのウソっぽさが目立つようになりました。
長七郎江戸日記 里見浩太朗の代表作と言えばこれだ!
水戸黄門とは違い、再放送ではなくほとんどを本放送で見た時代劇です。
かわら版を「よみうり」と呼ぶ、異色の時代劇です。調べるまでもなく、テレビ局がその系列ということなのでしょう。
前身の『長七郎天下ご免! 』は一度も見たことがありません。江戸日記が好きだったので、一度は見てみたいと思うのですが。
調べたところ、江戸日記とはつながりのない別作品と分かりました。主人公の名前は同じですが、それ以外の設定がまったく違っています。放送局も違っていました、
松平長七郎というのはオリジナルのキャラクターと思っていたのですが、そうではありませんでした。かと言って実在の人物というわけでもありません。
父の忠長は実在していましたが、長七郎は伝承上の人物です。父が非業の死を遂げたので、子を残していたという話が作られたのではないかと思いました。
原作者はクレジットされていましたが、小説の『松平長七郎旅日記』の作者です。江戸日記というのはかなり凝ったタイトルだと昔から思っていましたが、ようやく理由が分かりました。
私が見ていたのは「三代将軍家光の治世…」のナレーションの時期です。
主題歌は『友よ女よ』でした。
再放送で別の主題歌がかかっているのをみると、「こういうのもあったのか」と思いました。ひとつ前の『旅路~さすらい~』は、主題歌が替わってからもアレンジが劇中で流れていました。
シリーズ通して6曲歌っていますが、粒が揃っていると思いました。里見浩太朗の歌は、長七郎に限らず名曲が多いです。大江戸捜査網でも歌っていました。
浩太朗時代劇ソングのCDの全集みたいなものがあれば欲しいです。それどころか現在はCDで曲を聴くことすら困難なようです。
ひとつ見つけました。
前置きが長くなりましたが、内容には入ります。私は第一シリーズしか見ていませんでした。
最終回で完璧なラストを迎えていたからです。
しばらくして新シリーズが始まっても、「あれ?まだやるの?」と思ったものです。
父が謀反人でなかったことが証明され、宿敵の丹波哲郎との決着もついていました。当時は丹波哲郎が命拾いしたと思っていたのですが、剣の師匠ということを知っていればより緊迫感を持って見ることが出来ていたでしょう。
新シリーズでは、もう丹波哲郎は出てこられないと思います。あれで終わってよいはずですが、続いたのは人気があったからでしょう。
時代劇としては比較的小粒の部類だと思っていたのですが、時間拡大スペシャルが何本も制作されていました。
全233話、うちSPがなんと15本!
間違いなく里見浩太朗の代表作と言えるでしょう。
大江戸捜査網 音さんと言えば里見浩太朗か藤田まことか?
こちらも杉良太郎の後任として出演しています。やはりというか里見浩太朗の方をよく見ました。出演回数は杉が130話、里見が279話となっています。なお後任の松方弘樹は127話です。
みなさん、がんばったんですね。
しかしこれは書いておかねばなりません。
「同じく、井坂十蔵」の瑳川哲朗さんは、第一シリーズから最終回(536話)までレギュラー出演を通しました!
(皆勤というわけではなかったようですが。)
里見浩太朗の最終回はよく覚えています。大物を成敗しましたが、その覚悟がかっこよかったです。我が身は切腹になろうとも、どうしても悪が許せなかったのです。
しかし最後はボスが逃してくれました。
『長七郎天下ご免!』に出演するための降板です。十分な期間勤めたということもあったのでしょう。
なお、伝法寺隼人は里見浩太朗。一文字隼人は仮面ライダーです。参考まで(笑)
隠密同心は平成の新作、そして近年の正月特番も見ています。
正月特番では、ヒロインの波留がかわいいと思ったことを覚えています。そしてその年の後期NHK朝ドラで主演に抜擢されました。彼女を見込んだ俺の目に狂いはなかった…と思いました(笑)
里見浩太朗のその他の時代劇作品は?
キャリアを調べていると、その量に圧倒されます。映画はほとんどが私の生まれる前の作品でした。
テレビの出演作も膨大ですが、初期は脇役がほとんどのようです。初主演と言えるのは、大江戸捜査網あたりではないでしょうか。
『松平右近事件帳』は見たことがないと思っていたのですが、決めの口上は覚えています。
『八百八町夢日記』はあまり見ていませんでした。しかしこれも意外と人気があったようです。
里見浩太朗時代劇最高傑作は?
日本テレビ年末時代劇スペシャル『忠臣蔵』です。
これに関しては書くとさらに長くなるので、稿を改めようと思います。
忠臣蔵(里見浩太朗版)の魅力!豪華キャストの演技は今でも心に残っている…
何度か芸名を変えていますが、現在の名前に変えたのは当時斜陽の映画からテレビへの進出がきっかけでした。
この切り替えのうまさは高橋英樹に通じるものがあります。
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