創の軌跡感想≪C≫ルート第2回 ルーファスは良キャラ!新たな試みがとても楽しい

プレイ時間44時間でラストダンジョン出現まで来ました。

現時点での≪C≫ルートの感想を書きます。ロイドルートに他の2ルートが合流しているので、他のルートにも言及するかもしれません。

目次

ルーファスはすばらしいダークヒーロー

このところの軌跡シリーズはすっかり大所帯となってしまいました。閃1の時ですら多いと思っていたくらいです。

このことは功罪あると思っていて、やはり各キャラクターの描写が(比較的)中途半端にはなってしまうでしょう。

もちろん功の部分は認めているのでやってくれてよかったとは思っていますが、次回作以降はもう少し絞ることを希望しています。

ルーファスも重要な役どころがあったとはいえ、閃シリーズで存在感は並程度といってよいでしょう。

それが今回の創の軌跡で、まさか主人公になるとは思ってもみませんでした。

スポットを当ててしっかり描写することで、魅力的なキャラクターに生まれ変わったと感じています。生まれ変わったのではなく、魅力が引き出されたというべきでしょうか。

彼は大きな挫折を味わいましたがそのまま沈むことはなく、かといって開き直るわけでもなく、自身としっかりと向き合っています。

正体を隠すために≪C≫に扮するというのも、(意味のないことではなかったのですが)どこか茶目っ気が感じられます。

重い出生の事情をかかえているがゆえに悪役となった彼ですが、性格が暗いというわけではないありません。

とてもよいキャラクターで、今思えば主人公への抜擢は英断でした。

発売前の≪C≫=ルーファス説は、主人公というにはキャラクターが少し弱いと思っていたので疑問を感じていたのですが。しかしそれは単にこれまでの描写が弱いというだけのことだったようです。また最後に改心していたとはいえ、悪役という先入観もありました。

正体が誰であれ、事前に明かさないという点も面白いと思いました。

空3rdでケビンが主人公になった時は自然に受け入れられましたが、ルーファスだと意外に感じたはずです。意外性を狙うのであれば、最初に正体を隠す方が話題性という点でも有効です。

 

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やはり次回作以降では、キャラクターを絞ってしっかり描写する方針に転換すべきとの思いを強くしました。

特にヒロインは一人でもよいくらいです。あちこち目移りさせられるのは嬉しいという向きもあるのかもしれませんが、振り回されて面倒とも思えます。

くりかえしますが、近年の大所帯が悪かったわけではありません。世界規模の事件なのですから、少人数で回してはそのスケールの大きさを描き切れなかったはずです。

ルーファスがエンディングで死にませんように。

≪C≫パーティのキャラクターの多彩さがすばらしい

空の軌跡の魅力は、まさにこのキャラクターの多彩さでした。

お気に入りはアガット、オリビエ、レーヴェ、ケビンです(ヤローばっかり…)。それ以外のキャラクターも、ドラマを盛り上げる役割をそれぞれ担っていました。

残念ながら零以降では、ずばりステレオタイプなキャラばかりになってしまったと思っていました。近年では全体の数が増えたということもありますが、別にいなくてもよいと思われるキャラもいます。

この路線が続いては、いずれ飽きるという懸念がありました。

今回ルーファスを主人公に据えましたが、周辺のキャラも殺し屋の少年少女にしゃべる人形と、実に多彩です。

発売前に≪C≫とアリオスとデュバリィが並んだ画像が出たとき「なんだこの面子は!」と話題になりました。

今気づいたのですが、彼らは既存キャラでした。

魅力的な新キャラが出たから新鮮に感じる、というものでもなさそうです。

今までマンネリに感じていたのはキャラそのものではなく、その組み合わせだったのかもしれません。

全員優等生タイプのキャラクターが全員同じ目的へ向かって行動するという設定こそが、マンネリに感じられる理由だったのでしょう。

閃ではカゲのうすいエリオットやマキアスも、組む相手次第では魅力的に見えてくるのかもしれません。マキアスといえば閃4でのクエストがよくできていて、多くのユーザーに好評だったとのことです。

従来の路線ではスウィンとナーディアを中心に、同じ目的の仲間をくっつけるという定石だったのでしょう。それはRPG黎明期からのものだったのですが、それゆえ疑問に思うこともありませんでした。飽きのようなものは感じるが、原因は分からなかったということです。

それが今回は、正体を隠した仮面の男に雇われるという今までには考えられない設定でした。そこに新鮮さを感じたのです。

社長インタビューによると、今回の≪C≫ルートのパーティーには手ごたえを感じているとのことです。創の軌跡はさまざまな試みが取り入れられていますが、少なくとも≪C≫ルートのパーティーにおいては成功といえるでしょう。

“組織”とは?

スウィンとナーディアが属していた組織のことですが、今回登場した超科学技術の出どころのように思えます。

ニセマクバーンが登場しましたが、ノバルティス博士が制作したわけでもなさそうです。

結社以上の科学技術を持った組織が別にあるはずです。あるいは黒の工房の残党かもしれません。

ニセマクバーンが作られたのは、ノバルティスから協力を受けていたせいでしょう。ニセアリオスやルーファスが作られたのは今回の計画を進めるためです。スウィンとナーディアが属していた”組織”が、このことに関連しているのかどうかは分かりません。

しかしニセエンペラーは何のために作られたのでしょう。

スウィンとナーディアを追うことが理由として、それでは誰が作ったのでしょう。

ノバルティスのようにニセマクバーンを制作した者に依頼をしたか、それとも”組織”自身が制作して送り込んだか。

ニセエンペラーの制作の目的はスウィンとナーディアを追うことではなく、エンペラーの「条件」を変えて目的の未来を導くことなのかもしれません。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • キャラを絞ってほしいというのとヒロイン一人という意見凄く賛成です。
    ドラクエの主人公みたいに喋らない訳じゃないんだからプレイヤーが選んだヒロインではなくリィンやロイドが選んだヒロインがみたいです。どっちの主人公も好きなんですけどねそれだけが不満です。例えばフィーがマキアスに惚れたりすればそれだけでマキアス、フィーの掘り下げにもなるし、惚れるヒロインは一人でOKですね。
    キャラはマキアスは特に不満はないですね。
    成長要素もあるし、ユーシスとの喧嘩友達の関係とか、フィーに弄られたりキャラの絡みも結構好きだった。ただエリオットファンには申し訳ないけどエリオットは閃2以降やることない感じがした。2の絆イベントとかひたすら音楽でつまんないし、出て来ても音楽のことばっかでもはや掘り下げることないだろって感じでした。普通のキャラ枠はマキアスやユウナがいるしであんま意味ないし。
    青の封印石のイベントもマキアスはダドリーとのメインって感じですけどエリオットは女学院のやつはサブだしファルコムももて余してる感じがします。まあキャラを大事にしたいファルコムだからこそルーファスみたいなキャラも生まれる訳ですし難しいところです。

    • ヒロインがひとりというのはもう流行らないんでしょうか。

      碧の軌跡は続編なのに前作の零より売れたそうですが、理由は広告で多くのヒロインを推したからだと思っています。
      その傾向は閃でさらに拡大しました。

      昔は一人でもいれば、紅一点と呼ばれて不満などでなかったというのに。
      そういえば戦隊モノも、いつの間にか女の子が必ず2人いますし(笑)

      クロスストーリーシステムで主人公を複数にすれば、ヒロインを増やしても選ばずによくなるかも?
      それぞれ女連れというのもメリハリがないですか。
      女連れの主人公はひとり、そして複数の主人公のうちのひとりを女の子にするとか?

      マキアスは作中でしっかり描かれていたのですね。
      絆イベントでは女の子を優先していたので知りませんでした。
      ランディが唯一あだ名で呼ぶ男性キャラの彼は、気のいいやつなのでしょうね。

      エリオットも例えば、武術でも親父に勝るとも劣らない実力があるが、あえて音楽を選んだ、くらいの設定が欲しかったでしょうか。
      好きで向いているから、という理由では弱いです。

      今回の創の軌跡は、さまざまな試みをしようという意欲が感じられました。
      閃ではマンネリを感じることも多かったのですが、今後もまだまだ期待できると思っています。

      • ファルコムが主人公にヒロインを選択制にした理由は
        クローゼが原因と聞きます。
        彼女はヨシュアに惚れてるけど失恋で怒ったクローゼファンがいたのがきっかけらしいです。自分としてはヒロインは一人でいいんですが。
        やっぱり複数いるのにもメリットはあるんですよね。
        まずメインヒロインが気に入らなら他のヒロインを好きになれば問題ないのが一つ。

        あとは主人公に絡ませると人気がとりやすいってのがあるかなと。閃シリーズとか顕著ですよね。4の人気投票とか
        2位、3位のクロウとアルティナはリィンの相棒的ポジションのキャラなわけですし。4位はアリサっていう明確に主人公に惚れてるキャラ。っていうか8位まではリィンに好意を持ってるキャラ。
        あと閃3でユウナがスタッフ的には思ったほど人気が取れなかったのも3だとユウナがリィンに対してやたら攻撃的だったのが原因かなって。
        まあ7位だから十分高いんですけどね。リィンに矢印向いた閃4でも10位でしたけど

        個人的にはヒロイン一人制希望ですが、この辺が選択制のメリットですかね。

        • コメントありがとうございます。

          クローゼといえば、失恋というよりその時のヨシュアの対応がひどいと当時思いました。
          エステルがいなかったら自分になびいていたかとヨシュアに尋ねた時、彼は否定したからです。
          ヨシュアの回答は誠実といえなくもないのかもしれませんが、「そうかもしれない」くらい言ってもよさそうなものだと思っています。

          エステルとクローゼのどちらかを選べるようにしたいという要望でもあったのでしょうか。
          失恋自体が不満ということなら、その設定は不要だったのかもしれません。

          ユウナは新7組のリーダー格の扱いなのに、人気がないのが不思議でした。
          自分もユウナが苦手だったのですが、考えてみればその理由は的確かもしれません。
          絆イベントをプレイするとかわいく思えてきましたし。

          かなりクセのある性格ということでなければ、どんな女の子でもそれなりにかわいいと感じられると思います。
          だからこそ人数を絞ってキャラをしっかり描いてほしいです。

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