総集編なのでTV版だけ見れば十分と思っていましたが、新作へ続けるための改変もあると聞きました。
それは小さいものではないということでしたので、映画版も見ることにしました。
コードギアスはストーリーがかなり凝っているので、TV版を一度見ただけでは理解が不十分な点もあったという気がしていました。
そのため、本作も見ることにしました。
結果として、見てよかったと思っています。
だからと言って、最初から映画版だけ見ればよかったとも思えません。
かなり駆け足の展開なので、人物の描写にもの足りなさを感じました。
カットされたエピソードは、無かったことにされたものならよいのですが、あったことが省かれていると思われるものもありました。
そういうエピソードは知っておいたほうが、より深く作品を楽しめるでしょう。
最初にTV版を見て、その後映画版を見ることをおすすめします。
映画版では、理解が浅い部分の確認と、改変された部分の確認をすればよいでしょう。
映画コードギアス1興道感想
展開が早くて気持ちがよいです。
しかしTV版を見ていないと薄味に感じるのかもしれません。
やはりTV版を見ておくべきでしょう。
私はルルーシュは悪とは思えなかったのですが、作戦で山崩れを起こさせて町に土砂を流したのは悪と言えるでしょう。
しかしそれはルルーシュだけがやったわけではありません。
他の連中も悪びれてはいなかったので、私もTV版を見ていた時は、それが特段悪いこととは考えられませんでした。
しかしTV版ではそれでシャーリーの父が亡くなっているわけですから、気づかないといけないですね。
本作を見てもわからない部分が、ひとつ残りました。
カレンはハーフでありながら、なぜあれほど日本に肩入れするのでしょう。
TV版では日本人の母親しか出てきませんでしたが、ブリタニア人の父と疎遠だったということでしょうか。
枢木スザクについては、こちらの記事に散々書きました。
今回の興道を見て、さらに書きたくなりました。
追記します。
ウザクがうざい理由その8
作中トップクラスの強さがうざいです。
もしこれが弱ければ何も感じなかったでしょう。
重要な場面で必ず出てくるところもうざいです。
なぜ当時下っ端だったウザクばかり出てくるのでしょうか。
コーネリアがいる戦場にすら、ウザクはしゃしゃり出てきます。
しかもウザクが出てこなければコーネリアを捕獲できていたわけで、それが阻止されたのもウザクが強いからです。
序盤のキーポイントは、ウザクがゼロに救出されたのに、また戻っていったシーンです。
最初は考えられない行動だと思いましたが、彼のキャラクターでは自然といえるでしょう。
しかし本来なら味方になるのが自然です。
それが敵として毎回立ちふさがって来るのです。
それで十分うざいのかもしれませんが、まあそれは仕方ないでしょう。
もちろん最初はうざいと思いました。
多くのファンからも顰蹙を買う行動だったようです。
しかし今ではウザクの人間性から来る結果と理解できますので、それについてはうざいとは言いますまい。
しかし、あれほど強いというのは許せません。
ルルーシュがランスロットのパイロットの正体がウザクと知った時、かなり衝撃を受けていました。
彼はウザクにナナリーを任せるつもりだったからですが、それもウザクが弱ければ最初からそんなことを期待していなかったからです。
ウザクがうざい理由その9
強いからうざいというのは理不尽かもしれません。
しかしもっと言えば、そもそもルルーシュの友だちでなければ、彼があれこれ悩むこともなかったはずです。
これも理不尽ですが、ウザクはルルーシュの友だちだからうざいのです。
c.c.がウザクにギアスをかければ簡単だろうとルルーシュに話した時、彼は強く拒否しました。
終盤ナナリーに対しても同様に葛藤していましたが、ウザクに対しても出来なかったのです。
友だちだから…
これはTV版でもあったシーンだと思いますが、軽く流していました。
しかし重要なシーンです。
ルルーシュはギアスの能力を悪と自覚していたと分かる場面だからです。
私はそれほど悪いとは感じないので気づかなかったのですが、今回確認できたことは収穫でした。
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