30年くらい前「必殺最終回シリーズ」といって、シリーズの最終回ばかりを集めたビデオが発売されました。
VHSの時代で、各巻2話収録。購入すると1本2万円くらいしたのでしょうか。当然買えるわけもなく、レンタルで視聴しました。全巻そろっていたわけではなかったのですが、テレビの再放送なども含めて最終回はほぼすべて観ているはずです。
印象に残っているのは、やはり殉職シーンです。
後期ではほとんどなくなってしまいましたが、これはハード路線が受け入れられなくなってのことだと思われます。
今では最終回どころか、シリーズ全話がネット配信されていると知りました。しかもおそらくほとんど(全部?)が無料でしょう。
いい時代になったものです…と言いたいところなのですが、そこまでいくとお金より時間の捻出の方が大変です(笑)こういうのはおじいちゃんになってから見ようと思うのですが、それでもいくつかはどうしても見たいものもあります。
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印象に残っている順から殉職シーンを紹介します。
新必殺仕置人 必殺シリーズ最高傑作といえばこれ!
個人的な好みではなく、人気投票をすればおそらくこれがトップとなるでしょう。
人気キャラクターの念仏の鉄を、よくぞ惜しげもなく殉職させたものです。
後期人気キャラクターのかんざしの秀も殉職が予定されていたのですが、視聴者の除命嘆願によって中止されてしまいました。あそこがシリーズのターニングポイントだったのでしょうね。
仲間の巳代松は拷問で廃人になってしまうし、元締めの寅もやられてしまいました。
それだけに反撃が痛快でした。
「そう、あんたの思った通りだよ諸岡さん」
ここからの殺陣がすばらしい。
以前にDVDを全話購入しました。いい値段だったなあ…
必殺シリーズ最高傑作は文句なしに本作です!
必殺必中仕事屋稼業 実の母親の前で殉職!
林隆三演じる政吉が敵に捕らえらえ拷問を受けます。
元締の草笛光子演じるおせいは、互いに名乗りを上げてはいなかったものの実の親子でした!
政吉はおせいをかばうため役人のスキをついて刀を奪い、彼女の眼前で自害しました。
新仕置人は幾度となく見ましたので、今一番見たい殉職シーンを選ぶとすればこれになります。
必殺仕業人 主水が一番印象に残っている殉職メンバーは誰?
新必殺仕置人の初回で、主水は過去に仲間を失った心の傷から裏稼業への復帰をためらう描写があります。
「めった斬りにされてドブ川の中で死んでいった奴もいる」
これは本作で殉職した赤井剣之介のことです。
拷問シーンもきつかったですし、脱出を試みたものの追っ手に見つかり女房もろとも殉職しました。最期互いに手を伸ばすも届かなかったという演出も悲しいです。
必殺商売人 仇を討つ主水のかっこよさににしびれた!
梅宮辰夫演じる新次が弓で射られ殉職します。仇は主水の同僚。
昼あんどんの主水が裏稼業では豹変するというのがシリーズの魅力の一つではありますが、それが一番表れているのがここではないでしょうか。
調子よさそうに声をかけて近づいて、容赦なく始末するのが痛快です。
必殺からくり人 メンバー全滅!それ以上に印象に残っているのは…
メンバー全滅の最終回より印象に残っているのは、ラス前の緒形拳の殉職です。
サブタイトルは「鳩に豆鉄砲をどうぞ」。
悔しい、悔しい!
必殺からくり人・血風編 すぐに絶命しなかったのがより痛々しい
浜畑賢吉演じる直次郎が、罠にかかって捕方たちからめった斬りにされます。ものすごく痛そうでした。
よくあれで逃げおおせたものですが、仲間の元で息絶えます。
助け人走る 拷問で殉職!
最終回ではなく、物語中盤のエピソードです。偵察役が敵方に捕らえられるのですが、救出されることなく拷問死します。1話が長く感じました。
翔べ! 必殺うらごろし 市原悦子が殉職!
殉職シーンも派手でしたが、それより気になる点があります。
市原悦子の仕事の手口が妙にリアルで、そこがちょっとまずいんじゃないかと感じました。包丁を持って近づき、そこでブスリとやるのです。
緒形拳のカミソリを使った手口も、理髪店業界から抗議を受けたそうです。
必殺仕置屋稼業 女性メンバーが拷問で殉職
男が受ける責めほどは痛々しさはなかった印象です。あくまで比較ですが。
脱出には成功します。男なら助かったと思えるくらいの責めに見えました。
殉職したのは中村珠緒です。彼女は主水に思いを寄せているという設定でした。
そして彼女を救おうとした仕置屋も屋根から落下して殉職しています。
暗闇仕留人 主人公が殉職
石坂浩二が殉職します。今知ったのですが、本作では彼が主人公だったのですね。
主水が正式にキャストのクレジットのトップとなるのは、10作目の新必殺仕置人になってからのことでした。それまでは山崎努などが先にきていて、藤田まことはかなり不満に思っていたそうです。
必殺!主水死す 死んでいませんでした
やはりというか、生死不明ともとれるラストでした。
実際東山紀之版の必殺にはゲスト出演していましたし。…まあこれは別世界と解釈するのかもしれませんが。はっきりと殉職したキャラクターが別作品に出演していたという例もあります。
もうシリーズは終えるつもりで制作したのでしょうから生死不明などではなく、もっと思い切ったラストにして欲しかったです。
それこそ念仏の鉄の最期に匹敵するような。
必殺!III 裏か表か 笑福亭鶴瓶が殉職!
デビルマンの美樹ちゃんと同じ最期を遂げます。
コメディアンのイメージがあるので、あそこまでやられるとおちゃらけて見えなくもありません。
ただ映画作品としてはベストかもしれません。悪役の成田三樹夫がよかったです。
必殺仕事人V旋風編 一番見ごたえのない殉職シーン
明らかにキャストのテコ入れのための殉職でした。
ただ三浦友和への入れ替えで持ち直したのですから、やはりキャスティングに問題があったのかもしれません。
まとめ
あまりたくさん見られないということであれば、『新・必殺仕置人』の最終回だけ見ておけば間違いありません。
殉職シーンにとどまらず、必殺シリーズの魅力がすべて詰まっています。
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