半沢直樹『銀翼のイカロス』モデルの事件の結末はどうなった?

 

絶好調のドラマ『半沢直樹』ですが、早くも『銀翼のイカロス』編に突入します。

わずか4週で『ロスジェネの逆襲』を終えるとは思いませんでした。

かなり込み入ったストーリーだったのですが、スピード感がすごいです。内容も端折るどころか、原作小説以上に充実したものになっています。これからも大いに期待します。

『銀翼』は民主党政権下でのJAL再生がモデルになっていると言われています。

何度も読んでそのストーリーは理解したのですが、モデルの事件の方の結末を忘れてしまっていました!

破綻して回復して再上場した、くらいは覚えているのですが。

まあそれくらい知っていれば十分なのかもしれませんが、細かい部分はどうなっていたのか知りたいと思い調べてみました。

目次

半沢直樹『銀翼のイカロス』のモデルの会社や人物まとめ

銀翼のイカロス 会社・組織のモデル

帝国航空

経営が傾いた航空会社ということで、日本航空(JAL)だと思われます。

放漫経営が顕在化したきっかけは、リーマンショックだったと言われています。

内実もその後報じられましたが、それなりに思うことは色々ありました。

リーマンがなければそれなりに存続できたということですから、経営ってラクチンなんだな、とか(笑)

それと経営者にはリーマンが起こった時に、いずれは破綻することは分かっていたはずです。そんな状態でどんな気持ちで高給をもらい続けていたのか、とか。

それは下の職員も同じです。パイロットのハイヤー送迎が廃止されたのは、「破綻後」のことだったそうです。

帝国航空再生タスクフォース

JAL再生タスクフォースということになります。

作中では「法的根拠を持たない」(にもかかわらず)「費用10億円を航空会社に負担させたこと」を、痛烈に批判する文脈で描かれています。

モデルも同様のことをしています。

銀行に債権放棄を「お願いする」立場でありながら、指図・命令するという傍若無人なふるまいがドラマの見どころになっています。モデルの組織も同じことをしたと思われるのでしょうね。

進政党

政権交代や再生タスクフォースの設置から、民主党と思われます。

政権発足は2009年9月のことです。もっと前かと思ったのですが、そんなものでしょうか。選挙報道についてはよく覚えています。民主党員というだけで当選したというような勢いでした。

こういうのは事前に分かるものなのでしょうが、政治にあまり興味がないので結果の報道にビックリしました(笑)私にはまさかの政権交代でした。

銀翼のイカロス 人物のモデル

白井亜希子

当時の国土交通大臣は前原誠司さんです。

小説では女性になっていますが、これは蓮舫さんもモデルにしたと思われます。元アナウンサーと白いスーツが共通点です。

前原・蓮舫両氏の政治手腕については存じませんが、白井亜希子はひどくボンクラに描かれています。

帝国航空はモデルの会社が破綻しているのですから、ボンクラに描かれてもやむを得ないでしょう。

しかし白井亜希子をボンクラに描くのはどうなのでしょう…?小説では半沢の敵ですから、それが理由ということであればこれも問題はないですね。

箕部啓治

彼はボンクラではなくほとんど犯罪者ですから、モデルを明らかにするのはまずいでしょう(笑)

悪事の手口はよくありそうなものですから、特定のモデルもないのでしょう。

…ということにしておきます(笑)

及原正太

再生タスクフォースのリーダーの弁護士、ということでモデルの特定は容易ではあります。

しかし及原というキャラクターが白井亜希子以上、箕部啓治並みにエグいので、ここでは伏せておきます。ほとんど一般人ということもありますし。

悪役だからあのようにふるまわせているだけで、モデルの人物はあそこまでひどくはないのでしょう。

…ということで。

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『銀翼のイカロス』あらすじ

経営不振の帝国航空を救済するため、政権交代を果たした進政党が再生タスクフォースを設置します。

タスクフォースは債権者の銀行に、巨額の債権放棄を迫ります。

自力再建ができると考える半沢がそれに抵抗するというストーリーです。

もちろん半沢の勝利に終わるのですが、モデルの事件は実際にどうなったのでしょうか。

『銀翼のイカロス』のモデルの事件の結末について

金融機関は債権放棄を飲まされています。

金額は実は5215億円!

その上、公的資金の注入も受けています。金額は3500億円!

再建には有能な経営者と弁護士の主導があったことが喧伝されていますが、これだけやってもらえれば誰でも再建できそうな気がします。素人考えですが。

再建の主導者が有能だったのは違いないのでしょうが、破綻後の改革の内容は、最初からやっておけというようなものばかりでした。

一番の問題は「潰れるまで改革できない」ことで、改革が出来た一番の要因は「潰れたから」だと当時感じたことを覚えています。

関連会社の売却が経営破綻「後」というのは、順序が逆と違いますかね。

年金一部カットにしても企業年金でしょう。銀行を泣かせ税金も投入してもらったのなら、そんなもの全額カットでもおかしくない。

ハイヤー送迎もしかりです。

そういう当たり前のことをやったらV字回復しました。半沢ではありませんが、自力再建も出来たのと違いますか。

当時周囲の目が厳しかったとのことですが当然でしょう。半沢直樹の作者は元銀行員だったそうです。忸怩たる思いでこの件を見ていて、せめて小説にして留飲を下げたのでしょうか。『空飛ぶタイヤ』もそんな感じですし。

そういえばモデルの会社は『沈まぬ太陽』が発表された時も肩身が狭かったようです。『半沢直樹』の影響力はその比ではないと思います。

今はコロナのせいで大変なことになっていますが、さすがにもう救済はないでしょう。どこの会社も厳しいことには変わりありません。それはリーマンショックの時も同様だったはずです。

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