半沢直樹の黒崎がオネエ口調の理由はなぜ?片岡愛之助が女形だからではなく…

 

新シリーズ第3話に出演し、その演技が好評です。

原作では帝国航空編からの登場なのですが、大和田常務同様、人気が高かったからでしょう。

前シリーズのオネエキャラがウケたというのは納得です。面白かったですからね。

納得がいかないというか気になっていたのは、原作小説でもオネエキャラだったことです。

片岡愛之助のあの役作りは、ドラマ向けの誇張だと思っていました。

原作はお堅い経済小説だと思ってそこそこ身構えて読んだのですが、黒崎はそこでもテレビドラマと同じキャラクターだったのです。

「何か意図があるの?」と疑問だったのですが、先日読んだ著者のインタビューでそれが判明しました。

目次

半沢直樹の黒崎がオネエ口調の理由はなぜ?

ドラマ前シリーズの原作は『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』です。

1作目の『入行組』の反響は大きく、それだけに銀行の実像が描かれているものだという誤解も広まってしまいました。

そこで2作目の『バブル組』での黒崎の登場となったわけです。

「これはファンタジーなんだ。真に受けるな。」

という作者からのメッセージを込めたキャラクターなのです。

 

しかし思惑は外れます。

「金融庁にはあんな検査官がいるのか!」という誤解が広がってしまい、作者は頭を抱えたそうです(笑)

銀行だけではなく、とばっちりは役所にまで広がり、今後は航空会社や政界にも及ぶことでしょう。

銀行の常務に就いている方にも影響が及んでいるという話もあります。子どもさんから怪訝な目で見られるようになったとか。

大和田常務のマネをする子供が増えているというのも、さもありなん話です。

片岡愛之助は当初は半沢直樹の黒崎役を断っていた!理由はなぜ?

歌舞伎俳優として女形を演じてきた片岡愛之助でしたが、“女形”と“オネエ”は別なものだと説明しています。

監督からの熱いオファーに押し切られる形で引き受けることになってしまいましたが、やっているうちに演じるのが楽しくなってきたそうです。

今では監督さんから「やりすぎですよ」とたしなめられるほどの過剰サービスです(笑)

新シリーズ3話で名乗った時の半沢のイヤそーな顔、職員の股間をつかんだ時の今田美桜の苦笑いも最高でした。

半沢直樹の黒崎の演技が面白い!往年のオカマキャラ回想

女形とオネエが違うように、オネエとオカマは違うのかもしれませんがあしからず。

オカマキャラといえば、必殺仕事人の田中様と玉助を思い出します。

田中様は最初は普通にしゃべっていたのですが、どうしてああなってしまったのでしょう。

なんとウィキペディアに項目がありました。それによると舞台公演でおかま調の演技を試したところ、それが好評だったので本編にも取り入れたのだそうです。

玉助もゲスト出演でのオカマ役が好評を得てレギュラー入りしました。西順之助に言い寄るパターンが多彩で、毎回笑わせてもらいました。田中様や黒崎はイケメンですが、玉助は年いったおっさんというところもよい感じです。

正直なところ、黒崎もまだまだ面白くなる余地はあると思っています。

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半沢直樹帝国航空編ネタバレ 黒崎初勝利なるか?

原作小説『銀翼のイカロス』での再登場は人気を受けてとのことと思っていましたが、いやそれもあるのでしょうが、銀行と対立する立場ということで見せ場を作りやすいからなのかもしれません。

そういえば、ドラマでは大和田常務と同じく皆勤ということになります。

原作では『バブル組』からの登場ということだったのに、ドラマではすでに『入行組』から登場していました。欠番だった『ロスジェネの逆襲』でも、ドラマではわざわざ異動して来て登場しました。

原作に登場しないエピソードでも引きずり出され、毎回毎回半沢にしてやられるのはある意味忍びないことなのかもしれません。なぜなら…

 

黒崎は仕事を忠実にこなしているだけで、悪いことはしていない。

悪いのは、検査をゴマかすことばかりに奔走する半沢のほうだ。

 

このようなことを愛之助はコメントしていますが、言われてみれば確かにその通りです。

人気を受けて登場が増えるのは悪役冥利というものかもしれませんが、やはりちょっとかわいそうかな?

しかしついに次の帝国航空編では…

とうとう黒崎が銀行に勝利します!

問題が半沢が引き継ぐ前の業務に原因があったので、半沢にはどうしようもなかったのです。

銀行に業務改善命令を食らわせました!

 

役人の領分を侵されたと考える黒崎が政府に一矢を報いたという感じの描写もあるのですが、ドラマでは半沢との共闘もあり得るかもしれません(!?)

ドラマでは大和田常務と手を組んだことが大きく話題となりましたから。

土下座野郎・大和田常務が半沢と手を組んで倍返しだ!半沢直樹4話感想

 

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黒崎が銀行を目の敵にする理由とは?

これについても触れておきます。ドラマの設定ではどうなっているのかは、ちょっと忘れてしまったのですが。

黒崎の父も検査官で、かつて銀行にハメられて左遷されたという過去があったのです。

渡真利はそのことについて「子どもの頃のことをいつまでも根に持つのはみみっちくないか」と半沢に言うのですが、彼は「被害者はいつまでも忘れないものなんだよ。」と答えます。

それは彼の父が銀行に苦しめられたことを、今でも覚えているからなのでしょう。

黒崎が半沢に個人的な恨みを持っているというわけではなかったのです。

半沢も黒崎に対しては、お互いの立場というものを差し引いても、接し方が少し違うと感じます。やはり黒崎は敵ではあっても、悪人ではないと思っているのでしょう。

小説の地の文は、黒崎に対してかなり辛辣ですけど…

 

黒崎がこれからどんな活躍をするのか期待が高まります。

原作を読んでいても十分楽しめる『半沢直樹』を、これからも楽しみにしています。

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