広告で知った『真綿の檻』を最近読んだのですが、かなりの人気作と分かりましたので紹介文を書きます。
人気だからおすすめするというのもありますが、自分で読んでみても面白かったです。
読み応えはそれなりにあるものの、すぐに読めてしまいます。
短編というより読み切りに近い感じです。
それでも70ページ程度のボリュームはあります。
ネタバレを避けるほどの内容でもないと思いますから、あまり気にしないで書きます。
お値段ですが、全巻購入しても400円程度、クーポンを使うと60円ほど安くなります。
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『真綿の檻』あらすじ
古風な家で娘として親に尽くし、結婚すれば妻として夫に尽くす。
「家」は女の牢獄なのか——?
地味で、人に尽くしてばかりに見える榛花の、本当の人生とは…!?
このように紹介されています。
主人公・榛花を弟夫婦が訪ねるところから始まります。
弟が金の無心をしたところ、榛花は(夫の束縛のため)自由になるお金がないと言って断ります。
働いている姉が自由にできるお金がないのはおかしい、
姉は夫から隷従を強いられている、
と弟は考えます。
この弟の視点が、読者が抱くこの夫婦のイメージとなります。
しかし真実はそうではなく、真に榛花を虐げていたのは彼女の親兄弟だったのです。
夫が彼らに無愛想なのもそれだけが理由で、特段偏屈な人格というわけでもありません。
そして両親も、これまた弟に輪をかけたようなクズでした。
母親が捻挫だか骨折だかをして家事ができなくなったから、治るまで榛花が戻ってきてそれをやれと言ってきたのです。
夫は「自分はどうなるのか」、という至極当然のことを尋ねます。
夫は榛花の防波堤となるべく、これまで彼らにしっかりと主張をしてきました。
しかし声を荒げるわけでもなく、淡々としたものでした。
そんな彼ら夫婦に対し、親兄弟たちは「離婚して帰ってきて家事をやれ」と言います。
声を思いっ切り荒らげた榛花の逆襲が始まります!
『真綿の檻』感想
ネタバレを避けるほどでもないと書きましたが、そうすると感想も何も書けなくなるとも言えます。
この漫画の面白さは真実の意外性もあるのかもしれませんが、真の悪である親兄弟をバッサリなで斬りにしていく痛快さにあると考えます。
最初『真実の檻』で検索してしまったのですが(笑)読んでみると、あながち外れてはいないかもと思いました。
弟が檻と思った夫の家庭は、実は檻の外だったということです。
榛花がこの両親から生まれてきたとは思えないほどです。
弟はソックリですけど。
必要なことだけを的確に、いかに彼らがクズであるかを指摘していくさまが、実に痛快であります。
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