電子書籍化を望む声も多いようですが、12月1日現在、まだされてはいないようです。
その理由を調べてみました。
百田尚樹の以前のツイートより
私は書店を応援したいと思って、電子書籍化を控えてきました。
ですが、一部の書店で私の本がバックヤードに置かれたままだったり、ランキングに謎があったりすると、がっくりきます。
Amazonが最も公平なようです…— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年10月24日
書店を応援したいというのは、作家であればまあ当然でしょう。
また、ご自身が紙の書籍を手にとって読書するのが好きであると、どこかで見たことがあります。
電子書籍化すれば本全体の売上は上がるのかもしれませんが、書店分の売上は幾分下がるかもしれません。
書店が年々減っている中、少しでもその体力を落とすことはしたくないのでしょう。
潰れてしまえば、将来の販路が減るということにもなります。
しかし紙の書籍が好きということなのであれば、
印税収入にはそれほどこだわっていないのかもしれません。
しかし本屋の中には力を入れて売ろうとしないところもあるようで、
その点は不満を感じているようです。
書店にとっては、たとえベストセラーであっても、全部の書籍販売から見れば、ささいな数字です。
気にくわない本なんか売らなくても、たいして痛みはありません。
まして末端の書店員にとっては、気に入らない本を棚に並べたくないという人がいても不思議ではありません。— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年10月24日
私の本を頑張って売ってくれる書店や、応援してくれる書店は少なくありません!
でも一方で、百田の本は売りたくない、棚に並べたくないと言う書店員も存在します。
で、書店の棚は、書店員が決めます。
なかなか厳しい現実です…— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年10月24日
気に入らない
売りたくない
棚に並べたくない
百田尚樹が一部でひどく嫌われていることは聞いたことがありますが、
書店の現場でもそのようなことが起きているとは思いませんでした。
しかし販売する本の選択というのは、書店経営において最重要の要素だと思います。
それを末端の店員の好き嫌いで決定されているということなのでしょうか。
現場の人間にしか本のことは分からないのかもしれませんが、
アマゾンが公平ということであれば、予約状況を参考にするくらいのことは出来そうなものです。
書店がなぜ減っていっているのか、あまり考えたことはないのですが…
電子書籍の利点
私は日本国紀を紙の書籍で買いましたが、電子書籍で買う本もあります。
ネットで見つけて、すぐに読みたいと思った場合に、よく買っています。
古い本だと本屋に行っても無いかもしれないし、わざわざ行くこと自体面倒に感じることもあります。
ネットで注文しても1日2日待たなければならないし、受け取りのために自宅に待機しておく気苦労もあります。
また電子書籍には、場所をとらないという大きなメリットもあります。
今回調べてみて気づいたのですが、海外の読者にとってのメリットも大きいです。
電子書籍を読むならebookがおすすめ
スラムダンク電子書籍版が出ていない理由はなぜ?『リアル』との比較で明らかに?
紙の書籍は今後どうなる?
電子書籍を使うようになって2、3年経ちますが、
紙の書籍を駆逐するところまではいかないと感じています。
漫画雑誌などは好きな作品しか読まないので、読みたいところをパッと開きたいです。
電子書籍でもできますが、なかなか慣れないです。
漫画雑誌はわざわざ買いに行くのではなく何かのついでなので、
ちまちまダウンロードするというのがかえって面倒に感じます。
読むのにパソコンの電源を入れて、アプリを開いて、何回もクリックして…というのも同様です。
それは日本国紀でもそう思いました。
また、画集などは電子書籍で買う気がしません。
紙の書籍の方が、目にも優しいと思います。
日本国紀を液晶画面で全部読むというのは、目が疲れるでしょう。
(光量を弱くすればいいのかもしれませんが)
そういうわけで、紙の書籍は今後も残っていくと思います。
しかし、日本国紀の電子書籍の需要は、少なからずあるとも感じています。
目が疲れると言いましたが、電子書籍は文字の拡大ができると思うので、一長一短なのかもしれません。
まとめ
書店にとっては、たとえベストセラーであっても、
全部の書籍販売から見れば、ささいな数字です。
これは売りたくない本屋だけでなく、売ろうとしている本屋にとっても同じだと思います。
また作家であれば、印税収入は別として、ただ多くの人に読まれたいという思いもあるはずです。
それならば割り切って、電子書籍化してもよいのではないでしょうか。
|
コメント
コメント一覧 (2件)
電子書籍されない理由はわかりました。
ですが、眼病のせいでまだ30という身でありながら視覚障害者手帳を持つ身となってしまった自分としては、悲しい話でもあります。
百田尚樹さんの本は紙媒体で購入しましたが紙媒体はわたしにとってひどく読みづらく、常々電子書籍としてiPadで色反転し文字を拡大して読みたいと思っていました。
ツイッターを拝見したところ、弱視者のツイートへの返信はなさっておられないようですし、一考はされないということでしょうか…残念ですorz
コメントありがとうございます。
百田尚樹さんは、すべての本を電子書籍で出さないというわけではなさそうです。
売上が『日本国紀』ほどない作品は、出しても書店への影響が小さいと考えているのかもしれません。
オーディオブックには対応してもよいと思うのですが。
新しく記事を書きました。
電子書籍のメリット、デメリットと端末の値段まとめ
https://marugoon.com/densisyoseki/
あまり参考にはならないかもしれませんが、よろしければご覧ください。