原作小説全4巻、今ごろ読了しました。
新シリーズの原作『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』は前シリーズが放映されていた頃に読んだのですが、その原作『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』を読了したのはたった今です。
ドラマは原作をなぞるだけにとどまらず、より面白くなるよう様々なアイデアが加えられていたことが分かりました。
そしてあの大ブームは、役者の頑張りによるところがかなり大きいことは間違いありません。
仮に堺雅人以外の役者が半沢直樹を演じていたとしたら、それはもう別の作品といっても過言ではないでしょう。
同じく存在感の高い役者が、大和田常務演じる香川照之です。
大和田常務のドラマと原作小説との違いとは?
ドラマでは新シリーズを含め全編を通じて登場しているのですが、原作小説においては第2作目『オレたち花のバブル組』のみとなっています。
ドラマ新シリーズの原作では、大和田常務は登場していません。
原作小説『オレたち花のバブル組』では、このように書かれています。
大和田は常務取締役からただの取締役になった。
これは要するに、出向待ちを意味する。
『ロスジェネ』以降ではまったく言及がなかったので、原作小説の設定では大和田は出向になったのでしょう。
ドラマでも降格とはいっていた記憶があります。その点は原作小説と同様です。
ただ出向待ちとはいわれてなかったはず…昔のことなので自信はないのですが、総集編で確認してみます。
というより、新シリーズに出演するのですからそれで間違いありません。公式サイトでも降格されたということは確認しています。
ドラマでの大和田は常務からは降格したものの、銀行に在籍しています。
大和田常務がドラマでは銀行に残留できた理由とは?
半沢が出向になったのはドラマも原作も変わらないので、大和田だけが残れたというドラマの設定はよりムゴいといえます。
その理由は、中野渡頭取の”行内融和”重視の意向が働いたからです。
なお半沢が左遷された理由はドラマも原作も同じです。
半沢直樹の出向理由は?大和田常務のその後と原作との違いについて
大和田だけ処分するのは不公平であるとの意見が彼の派閥からあがったからでした。
しかしあまりにも理不尽です。
大和田がやったことは、自分の奥さんの経営する赤字企業に、自分の立場を利用して取引先に融資して転貸させたのですよ。その額、実に三千万!
犯罪でしょ?これを刑事告発しないって、銀行に株主は存在しないのか。
なんでそんな奴と半沢を公平に扱わないといけないの?
それどころか、それを暴いて銀行を救った半沢は左遷ですよ。
中野渡もしっかりしろよな~ 新シリーズの原作では彼も報いを受けるのですが、ドラマではより溜飲が下がるようなアイデアが加わることを期待しています。
それほどの仕打ちをしながら、ドラマでは中野渡は半沢に心情的には肩入れしたいように見えます。なお原作小説ではそのように感じられる描写はありません。
大きな借りが出来た大和田は、ドラマ新シリーズでは中野渡の派閥に鞍替えしています。
「受けた仇を恩で返す」というのは、どういうことでしょうか。
まさかの半沢との共闘があるか?
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