暁闇(ぎょうあん)
夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。陰暦で、1日から14日ごろまで、月が上弦のころの現象。あかときやみ。
軌跡のゲーム内小説は『3と9』くらいしか読んだことがありませんでしたが、こちらもなかなか読みごたえがありました。
追憶の石版の『創まりの先へ』もゲーム内小説といえるかもしれません。今後のゲーム内小説にも挿絵を入れてもらいたいですね。
さて、数ある未読小説の中から『暁闇の射手シュンラン』を読もうと思った理由は、次回作への関連が高い内容になっているのではないかと感じたからです。
このタイミングでの発表ですし。まあ、関係ないかもしれないのですが。
感想や次回作の予想などを書いていきます。
もくじ
『暁闇の射手シュンラン』あらすじ
舞台はゼムリア大陸東北部の山岳地帯。熊狩りのマタギは時代の流れで廃れていき、郷に残る若手はシュンランのみとなっていた。
宿敵の大熊《雷獣》。古代遺物と同化していて、雷を自在に操る能力を持つ。
シュンランは《森の遊人》サユ、ダウらと共に《雷獣》に立ち向かっていく。
《森の遊人》とは、教会の手が及ばない地域の古代遺物の回収を担う流浪の民。サユの持つ古代遺物は、《雷獣》のそれと対になっている。
彼ら以外にも古代遺物を狙う者がいた。
自在に岩壁を出現させる能力を持つその者は、サユたちには《鬼》と呼ばれていた。
古代遺物を狙う理由は依頼者の存在があったからだが、それだけではなかった。
『暁闇の射手シュンラン』感想
知っている人は、これを思い出したはずです。
読んだのはかなり昔で内容はほとんど覚えていないのですが、熊に大ケガを負わされる描写がとても痛々しかったです。
シュンランは肩口でも食いつかれていましたか。それでもよく生きていたと思うのですが、こちらの登場人物は顔面を潰されていたはずです。
アマゾンの評判もかなりよいです。シュンランを面白いと思った方にはオススメしておきます。
こちらを思い出した人もいるかもしれません。
なんと今でもシリーズが続いています。
続編も最初期はかなり面白かったです。それももう20年前のことになりますか。
そうそう感想ですが、『黄色い牙』に近いものを感じました。
自然の厳しさに立ち向かい自分を見つめる、というテーマですね。
舞台が変わるとはいえ、軌跡シリーズとは思えないほど世界設定でした。新しいものはどんどん取り入れていってもらいたいです。
『暁闇の射手シュンラン』次回作との関連は?
次回作の舞台はどこ?
舞台となる山の名前が、完全に日本風のものです。
極東に日本をモデルにしたと思われる島があるので、いずれそういうものが出てくるとは思っていました。しかし大陸内で早くも登場しました。
カルバード最東端の地名は中国風でしたが、どのあたりまでが境になっているのでしょうか。
次回作の舞台がカルバードなのか気になるところですが、そうとは限りません。
かなりテコ入れがあるようなので、手ごろな小国家からのスタートになる可能性もあります。
アルテリアもそろそろ出しておかないと、終盤かなり駆け足になりそうな気もします。
新勢力の拠点と言われていたオレドはどのあたりになるのでしょう。クロスベルの東部らしいですが、東部で国境を接しているのはカルバードだけだと思っていました。
東部は崩壊が進んでいるという話もありますし、(作り込みを要する)大都市は存在しないのかもしれません。
今回の舞台は、崩壊の切迫感が全く感じられませんでした。流浪の民である《森の遊人》たちも、それに関しての言及はありませんでしたし。どうなっているのでしょうね。
次回作の主人公は?
シュンランが主人公になる可能性はあるでしょうか。
少なくともロイドやリィンのような、女たらしなキャラクターではなさそうです。
女はともかくとしても、かなりカタブツそうに感じました。自然、命と向き合って生きる、というあたりがです。
過去のゲーム内小説の傾向から、主人公にはならずとも登場人物にはなるかもしれません。
それはサユやダウも同様です。
しかしそうでなくとも、《森の遊人》という設定は出てくるのではないでしょうか。
次回作に出てくる設定は?
《森の遊人》にも関わっているのですが、次回作からは古代遺物がより存在感を増してくるはずです。
《雷獣》だけではなくエンペラーも古代遺物と同化していて、主人公の脅威となっていました。このパターンは今後も出てきそうです。
次回作から戦闘システムが大きく刷新されるそうですが、主人公サイドでも古代遺物を使えるようになると面白いかもしれません。