橋幸夫がドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出演することが報じられました。
ラグビー協会の会長・富永重信を演じます。
悪役です!
橋幸夫は若い頃の遠山の金さん、それも写真くらいでしか知りません。
歌手が本業で知名度も高いですが、顔すらよく分かりませんでした。それでも悪役には無縁だったことくらいは分かります。今回が初だそうです。
近年、高橋英樹が必殺仕事人で悪役を演じた時に話題になりました。子供の頃から活躍を見てきた私は、相当面食らいました。しかし見てみると、貫禄があってよく似合っていました。
当時描いた悪役の高橋英樹
現在の橋幸夫の画像
連続ドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演する橋幸夫さん(左)と主演の大泉洋さん (C)TBS
好々爺然としていて、とても悪役が出来るようには見えないのですが…
橋幸夫のコメント ノーサイドゲームでの演技は上手いか?
僕が演じる富永は大泉さん演じる君嶋とは考え方が真っ向から違う人物です。年齢的にも昔の考え方を持った人物がプラチナリーグのトップに立っている。
悪役とまではいきませんが、「ニヒルでいいから“方針が違う”ということを上から目線でやってほしい」と監督からリクエストされました。
できているかどうかはドラマをご覧になって確認してください(笑い)。富永のような嫌われそうな役を演じるのは初めてですが、楽しめそうです。
なにイイイ ~~~悪役じゃない ~~???「方針が違う」なんてもんじゃないだろ?「嫌われそう」じゃなくて「嫌われる」べき役柄なんだよ
『ノーサイド・ゲーム』原作小説での、私の富永の印象は最悪です。
日本のラグビーは企業のチームで構成されていて、資金もそこから出ています。ゆえにアマチュアリズムに徹するべきで、金儲けを全面に出すことは卑しいこと、それが会長の考えです。
ものは言いようでその実、己の保身しか考えない放漫経営を続けてきました。ラグビーは貴族のスポーツだそうですが、企業にタカり続ける貴族がいるでしょうか。貴族なら逆にスポンサーになるべきでしょう。ドラマでは極悪人として描かないと、面白くならないと思います。
ノーサイドゲームキャスト2019 嫌なやつ一覧 原作ネタバレも!
それはともかく、橋幸夫自体をほとんど知らないので、演技を見ることだけでも楽しみではあります。
御三家と呼ばれていたことは知っていました。
西郷輝彦は時代劇でよく見ていたので親しみがあります。彼も本業は歌手だったようですが。
芸能御三家の残り一人は誰 橋幸夫、西郷輝彦、もうひとりは…
ど忘れしていたので調べました。
舟木一夫です。
知名度は絶大ですが、その活躍は『高校三年生』くらいしか知りません。他2名と世代が合わないのではないのかと思ったくらいですが、全員同世代でした。
新御三家はど忘れすること無く、全員名前が言えました。
郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎です。
御三家の時代劇での活躍設定をまとめてみた
時代劇をよく見ていたので、どのような活躍、設定があったかを思い出しながら書いていこうと思います。
尾張徳川家 宗春は悪人か?愛知県での評判は?
御三家筆頭、悪役の常連です。
『暴れん坊将軍』で一番よく見かけました。作品として人気が高かったせいもあるでしょう。2部の頃は水戸黄門を凌ぐ視聴率を獲得したこともあったと記憶しています。
2時間スペシャルでは「尾張徳川家の陰謀」みたいなことを毎回のようにやっていました。これって実は愛知県民には不評ではあったようです(笑)
「知らん!余は何も知らん!」
の中尾彬はいい感じだったと思うのですが、後年の西岡徳馬の宗春は、品が良いと言うか悪人に見えなかったです。宗春を演じた俳優を調べてみると、中井貴一や神田正輝らも演じていました。中尾彬がむしろ異色なのかもしれませんが、私の宗春のイメージはずっと彼です。
紀伊徳川家 吉宗や光貞、主人公から悪役まで登場
紀州は逆に吉宗の出身ということで、一般のイメージは尾張家と比べてはるかによいでしょう。
しかし異色の設定の時代劇がありました。
『影の軍団3』です。
紀州藩が悪役というのが珍しいと思いながら見ていました。細かい設定は忘れたのですが、なぜ紀州藩でなければならなかったのでしょうね。
作品も非常によく出来ていて、敵役を憎々しく感じられるのが皮肉です(笑)
吉宗についてですが、私は暴れん坊将軍をよく見ていたのでイメージはよいですし、一般でもおそらく同様でしょう。
ただ『大岡越前』の吉宗は、かなりバカ殿ぽかったです。越前が主役なので、吉宗が名君だとバランスが悪いという理由だったのかもしれません。
水戸徳川家 水戸黄門漫遊記のドラマ化(本当か?)が大ヒット!
『水戸黄門』のテレビドラマは、地域振興を相当後押したことでしょう。権力者が悪役を懲らしめるというパターンは無数にあるのですが、『水戸黄門』が突出した理由はおそらく一つです。
印籠を見せると一斉に悪人が這いつくばるシーンが評価されたことです。
あのパターンを思いついた人は讃えられるべきでしょう。初期は印籠のシーンは無いことも多かったのです。
『暴れん坊将軍』や『長七郎江戸日記』も同様のシーンがあるのですが、正体をバラしても悪人が突っかかって来る点が異なります。印籠シーンのカタルシスを再現したものではありません。
水戸家が題材になるのは、幕末ドラマでも多いです。
「桜田門外の変」でのヒーローがいないというのが少し不思議です。主役は敵役の井伊直弼の方です。
『影の軍団4』でも井伊直弼は敵役として登場しています。史実の水戸藩士ではなく、実は主人公の服部半蔵に暗殺されたという設定になっています。
徳川慶喜もよく出てきますが、今ひとつ地味なイメージです。ラストエンペラーみたいな感じで持ち上げることも可能だと思うのですが。
その他の御三家について スポーツからゲームまで
芸能新御三家の後にも、新新御三家とか平成御三家があったそうです。しかし当時聞いてはいませんでしたし、中身を聞いてもピンと来ませんでした。
ロック御三家:Char、原田真二、世良公則&ツイスト
乃木坂46御三家:白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理
世良公則しか知らない…あっ白石麻衣は最近話題になったので覚えています。
御三家とは3強状態を例えて使われますが、意外に聞きません。
パソコン黎明期の、NECのPC88(&98?)、富士通のFM、シャープのX1シリーズを、当時そう呼んでいたことを覚えています。
調べてみたら学校やスポーツなど、意外と使われていました。いずれも狭い業界の中の話で、一般に通じるのは芸能の新御三家までだと思います。
日本SF御三家:星新一、小松左京、筒井康隆
海外SF御三家:アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン
SFファンの間で使われるのでしょうが、このくらいであれば一般人にも通じるでしょう。
将棋振り飛車御三家:藤井猛、久保利明、鈴木大介
将棋は20年以上ウオッチしていますが…誰が言っていたのでしょう?(笑)
そういえば将棋では「質問三羽烏」というのがありました。
将棋には格好のネタがあります。池井戸潤に目をつけられたら、ドラマ化は時間の問題であると予言しておきましょう。
ノーサイドゲームでの橋幸夫が楽しみです。
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