ロストキャンバスの黄金聖闘士最強ランキング 手代木史織版星矢も面白い!

今ごろLCを読みました。

素晴らしく面白いじゃないですか!こういうのを読みたかった!

12人の黄金聖闘士の活躍が全員緻密に、存分に描かれているのです。

原作者の車田正美先生は、黄金聖闘士の強さを全員互角とコメントしたことがあったそうです。ファンとしてはとうてい認められません(笑)

しかし本作LCのゴールドたちは、本当に互角であってもおかしくないと思わせられます。正直ランク付けが不毛という思いもあります。

実際の強さや活躍の度合いが劣っていたとしても、まだ本当の力は出し切れていなかったのではないかという底知れなさがどのキャラクターにもあります。

例えばデスマスク、アフロディーテでは、どう逆立ちしてもムウには勝てないでしょう。そういう明確な差は、LCのゴールド間では見られませんでした。

途中感想などを挟みながらランキングを発表していきます。べた褒めしているのですが、それだけに本作を読んでからランキングを見てほしいという思いがあります。

本当なら1周読んだだけで格付けをするのは、申し訳ないようで気後れしてしまいます。

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13位 水瓶座(アクエリアス)のデジェル

最下位ながら、実力を出しきれなかったのは明白です。ポセイドンと関わったのも不運でした。

12位 魚座(ピスケス)のアルバフィカ

毒の設定を突き詰めてキャラクターを深めたのは、よい着想だと思いました。

アフロディーテは単なるオカマという印象でしたが、アルバフィカは真に美の戦士と呼ばれるにふさわしい貫禄もありました。

序盤ミーノスに優勢だったので、彼は原作でも弱かったことからこのまま倒してしまうのかと思いました。しかしLCでは強さを見せてきました。

三巨頭が本当に強く、かといってアルバフィカが弱いというわけでもないのです。このあたりから本作を読むのに力が入ってきました。

三巨頭の名にふさわしい強さのミーノスを撃破したアルバフィカが、この順位。吟味不足という感が否めなくもないのですが、現時点ではこのようにしておきます。

11位 牡羊座(アリエス)のシオン

他のキャラが幹部級を倒しているので、この順位になってしまいました。

アルバフィカも強いのですが、彼には脆さのようなものも感じました。シオンは幹部を倒してはいないものの活躍度合いも高く、最後まで生き残ったという点を買いました。

バルロンのルネが、原作とうってかわって強いことに面食らってしまいました。LCのルネは幹部級の強さはあると思います。

10位 牡牛座(タウラス)のアルデバラン

車田版のアルデバランは咬ませ牛でしかなかったというのに、LC版のこの扱いの差よ(笑)

本来なら無敵の人間が奸計にかかって倒れるというのは、子連れ狼の拝一刀を彷彿させます。

目次

聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話の感想

冒頭に書いたように、全員の黄金聖闘士が存分な活躍を見せるところが本作の魅力です。

原作は多数のキャラを持て余していた感がありました。黄金聖闘士を嘆きの壁で一掃したところに、それが現れています。ある意味ブロンズより人気のあった彼らですから、原作での扱いにファンは失望したはずです。

冥界三巨頭の弱さに不満を持つファンもいたことでしょう。私もそうです。

アテナ軍には幹部級の精鋭が12人いるのに、ハーデス軍には3人しかいません。その分彼らは1人でゴールド2~3人分の強さがあってしかるべきと思っていました。それがあの脆さ…

しかしLC版の三巨頭は納得の強さです。これも大きな魅力です。

ゴールドが束になって倒したという描写はありません。しかし十二宮編でブロンズがゴールドに立ち向かった時のような熱さを感じたので納得なのです。

原作は彼らの内面描写も薄味でした。地上に生まれた人間が、なぜ冥闘士となって地上を暗黒にしようとするのかという疑問もありました。ハーデスに従えば死を恐れずにすむなどという描写は原作でもありましたが、いずれにしてもキャラクターの躍動感のようなものは感じられませんでした。

一方LCは敵側の内面もしっかりと描かれていました。

ゴールドの活躍ばかり強調しましたが、主役は原作同様ペガサスの聖闘士です。

主役がしっかり主役を演じているのもLCの特徴です。

星矢に限らず車田作品は、脇が主役を食うことがしばしばあります。しかしLCは主役視点でストーリーが進行していきます。

アテナとハーデスが兄弟で、ペガサスが彼らと幼馴染であるという設定がドラマを盛り上げます。このアイデアはすばらしい!原作では味方の戦士がハーデスという設定で、その葛藤が描かれたものの消化不良に感じました。

黄金が強く、三巨頭が強く、そして皆が活躍するハーデス編。

ファンが望んでいたものがここにあります!

作者は聖闘士星矢の大ファンだとのことですが、原作者より本作が好きなのだと思いました。

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9位 山羊座(カプリコーン)のエルシド

テンマと組んでいたとはいえ、4人の神を倒してこの順位というのは吟味の余地あり。

8位 蠍座(スコーピオン)のカルディア

三巨頭筆頭格のラダマンティスを倒したということで、この順位。車田版の弱いラダマンティスと同じように考えてはいけません。

功績は高いものの、黄金勢の中では比較的描写が少なかったという印象です。長く生きられないという設定が唐突に感じました。もっと早くに明かしてその苦悩を描くというようにすれば、彼の思いが際だったかもしれません。

7位 蟹座(キャンサー)のマニゴルド

教皇と共にタナトスを封じたということで、この順位。

車田版もタナトスは強かったです。神聖衣にあっという間にやられたものの、黄金聖衣を12体破壊した実力は本物でしょう。

三巨頭など赤子同然とも言われていましたが、彼らは一輝やカノン相手にすら同様でした。一方LCは冥闘士がみんな強いので、双子神と三巨頭の力の差が車田版の設定を受け継いでいたとすれば、彼らの強さは相当のものです。

人間を侮らないヒュプノスは、さらに手強い存在です。彼を封じたハクレイの強さは、空恐ろしいものがあります。

6位 射手座(サジタリアス)のシジフォス

もっと上位でもよかった気がするのですが、一方で下位でもよかったような気も。

アイオロスも教皇候補でありながらシュラに致命傷を負わされるなど、戦闘はそれほどでもなかった印象があります。早々に休場したのも、ハーデス相手だったとはいえ少々頼りないでしょうか。

一応黄金のリーダー格でしたし、三巨頭アイアコスも撃破しました。このアイアコスも、車田版とは神と虫ケラほどの実力差を感じましたね。

聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話の不満点(?)

不満点と言いますか、作品の存在はかなり以前から知っていたのですが、読んだのは先日のことです。なぜ今まで読まなかったのでしょう。

導入部が弱いのでしょうか。その点、原作はかなりテンポよく進んでいました。LCを面白いと感じ始めたのも、アルバフィカとミーノスのバトルが始まってからのことでした。OVAを昔見たのですが、そこにたどり着くまでに見るのをやめてしまっていました。

絵柄が車田とかなり異なるので、取っつきづらさもありました。

絵の魅力は原作の方が上だと思います。これは好みの差というものではなく(そうなのかもしれませんが)、原作の絵は線の強弱や書き込みのメリハリなどのバランスがよいと感じます。

LCは少女漫画に近いですね。女性作家の執筆なので当然かもしれませんが。女性にはこちらの絵柄の方が魅力を感じるものなのかもしれません。だとすればファンの間口を広げる意味ではよいことです。

喧嘩鬼の先生、アルデバランの鼓膜破りなど、本作では遊び心からの?原作のオマージュが随所に見られます。どうせなら車田漫画の定番をもっとやってくれてもよかったです。

例えばブサイクが名前も名乗る間もなく倒されるとか。

LCでは原作ではどうしようもないザコまで活躍するなど、これは車田ではないと感じることがしばしばでした。

でもデッドリービートルが技を出していたのは笑えました。ルネはザコでよかった気がします。そうでなくとも、どうしようもないザコは出して欲しかったです。

ラダの部下たちが活躍したのはよかったと思います。

両親と戦うというのも車田じゃないです。作者のオリジナルも大事ですし良かった点も多いのですが、あれは違和感がありました。

まあ長期連載ですので、当たり外れがあるのはやむを得ないでしょう。また私だけが勝手なことを言っているという可能性もあります。

原作ではユニコーンが2軍落ちしていましたが、あれは星矢とキャラクターが同じだったせいです。LCではラストまで活躍していましたが、序盤はテンマと混同してしまうこともありました。

「幻覚か?!」「共鳴している!」「フッ笑止」

「お、おまえは!」「信じられん。〇〇ほどの男が…」

ブサイク&巨漢の不遇、ドシャア(車田落ち)

カッ、ザシャア、ゴゴゴゴゴ…

やりすぎると白けますが、また機会があればこういう車田ネタを入れてほしいです。

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5位 双子座(ジェミニ)のデフテロス

4位 双子座(ジェミニ)のアスプロス

直接対決で勝利しているアスプロスが上ということでよいでしょう。ギャラクシアンエクスプロージョンの迫力がすごいです。

喧嘩鬼のセンセイもどきには笑いました。

では、いよいよベスト3に入りま~す!!!

3位 乙女座(バルゴ)のアスミタ

冥闘士が際限なく生き返ることを封じた功績が大きいです。

底知れなさがシャカと似ていますね。バトルで大きな活躍をしたというわけではありませんが、あまり下の位置にランク付けするのも変だと思いました。

2位 天秤座(ライブラ)の童虎(ドウコ)

輝火に亢龍覇を食らわせるシーンには震えました。

亢龍覇が出ることは容易に予想できることではありますが、黄金聖闘士をここまで活躍させてくれたことに感動しました。

とはいえ、基本的には亢龍覇は死に技(格闘ゲーム用語:役に立たない技)です。通常の戦闘では、彼を上回るものもいそうです。

彼の最大の強さは、車田版青銅聖闘士を彷彿させるしぶとさでしょう。数少ない聖戦の生き残りでもあります。

1位 獅子座(レオ)のレグルス

ランク付けが不毛と冒頭に書きましたが、ここまでのキャラクターの実力はほぼ互角でしょう。

しかし獅子座(レオ)のレグルスだけは別です。

間違いなく、他の聖闘士とはダントツの差をつけて、歴代の聖闘士を含めても、彼が最強と言えるでしょう。

生き残る聖闘士は童虎シオンのみと確定しているので、出たての頃に彼の子供っぽい風貌を見て思ったことは、戦死することが痛ましいということでした。

天才という設定に関しては、どれほどのものか程度にしか関心はありませんでした。

しかし最後の戦いを見ていて彼の死を惜しむ心が湧いた理由は、若年だからという以上に、その才能が潰えるということでした。

アテナエクスクラメーションを単独で放ったのにも度肝を抜かれましたが、さらにその上を行く技を繰り出すとは。

ラダマンティスがハーデスの加護を受けていたとはいえ、あれで倒せないのはおかしくないですか?

シャカ程度で(とあえて言いますが)、神にもっとも近いと言われていました。しかし神の強さがそれほどであるなら、シャカの強さが近いなどというのはおこがましいです。

ハーデスがそれだけ強大ということなのでしょう。しかし双子神以下の神が相手であれば、レグルスの強さは彼らを上回るものだと感じました。

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手代木史織先生への次回作の希望

先に絵について述べましたが、画力自体は相当のものです。しかも1巻の始めからいきなり達者です。

見ただけで相当なキャリアを積んでいることが分かりました。重厚なストーリー構成も、その賜物でありましょう。

調べてみると年齢は公開されていませんが、デビューが1997年、星矢世代ということから、団塊ジュニアではないかと予想されます。

LCの後も長く外伝を描いていましたが、それを終えてからもう4年が経とうとしています。

もう星矢は描かないのでしょうか。予想した年齢が当たっていたとすれば、体力的にはもうきついということも考えられます。

しかしLCの出来を見て、新作を期待しているのは私だけではないでしょう。

ゴールドの神聖衣で企画されたアニメ『黄金魂』がありましたが、あれも原作ハーデス編並に薄味の内容でした。限られた長さで12人を描くのですから、やむを得ないことかもしれませんが。

『黄金魂』の漫画化、あるいは完全オリジナルで黄金神聖衣をテーマにした漫画はどうでしょう。フィギュアの販促になるので、企画も通りやすいのではないでしょうか。

『聖闘士星矢』黄金神聖衣(ゴッドクロス)フィギュアを語る ムウ、アルデバラン、サガ、カノン、デスマスク編

しかしより望むのは、やはり天界編です。

映画でさわりだけやってそれきりとなっていますが、やはり聖闘士星矢は天界編を完結させないうちは未完であるとも言えます。

映画の天界編やオメガの設定は別物として良いでしょう。前聖戦もLCとNDは別物として併存しています。御大にはNDをライフワークとして描いていってもらいたいです。

天界編は新世代のブロンズを主人公に、旧ブロンズの紫龍氷河たちはゴールドとして参戦してほしいです。そして星矢が適当な時に射手座の聖闘士として復活すると。神聖衣はこちらで出しても、いやむしろこちらの方が違和感がないですね。

フィギュアシリーズも10年以上経過し、いい加減行き詰まり感を見せています。黄金の神聖衣はよかったものの、商品化する聖衣がなくなってきているのです。いま女性聖闘士のアニメをやっていますが、今ひとつ弱い感じがします。

やはり天界編をやるべきです。敵キャラのフィギュア販売が見込めますし、それだけにとどまらないでしょう。

昔からの夢であった黄金や三巨頭が活躍するハーデス編、前聖戦という形ではありましたが見ることが出来ました。

星矢は息の長い作品ではありますが、熱烈なファンが存在するのはやはり団塊ジュニア世代ではないのでしょうか。

手代木史織先生への期待は高まります。

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