荒木飛呂彦の年齢は? 日本経済新聞に登場
本日11月18日の日経新聞、見開きにて、漫画家・荒木飛呂彦の特集がありました。
荒木先生の作品は長く読んでいますが、一番気になっていたことは、
いつまでも年をとらないと思わせる、その見た目の若さでした。
調べてみました。
生年月日: 1960年6月7日
年齢 58歳
ジョジョの荒木飛呂彦先生。羽(うー)先生の原画!「(長年週休2日を守っている)生活がめちゃくちゃだと、好奇心が失われてしまう。規則正しい生活があってこそ、ここまで続けてこられた。」「趣味は?と聞かれるとないんですよ。できれば漫画のことだけ考えていたい。」(日経 18.11.18)#経営メモ pic.twitter.com/FRz9LZ1ewQ
— 関根雅泰 (@masahiro_sekine) 2018年11月18日
還暦近いとはとても思えません。
30代にしか見えないと言われることもあるそうですが、本当にそのとおりだと思います。
若さの秘訣は?
日経新聞から引用します。
「わからない」というが、なるべく夜中には食事せず、
ジムで週3回、3キロのランニングを欠かさない。
調べてみたところ、最近の毎日新聞の記事でも回答していました。
「普段は休む。遊びたいですよね。週8日とかでは働いてないです。
どこか行きたいというのはあります。何だろうね。DNAですかね?
分からないです、本当に。でも絶対に年を取ってます。やばいなあと思うもん」
見た目からは分かりませんが、ご本人は衰えを感じることもあるそうです。
ちなみに私もかなりの若作りです(笑)
学校を出て10年たっても、学生に見られたりしました。
それでも荒木先生ほどではないでしょうね。
私はかなり年下ですが、先生よりフケて見られるかもしれません。
髪がフサフサなのは共通しています。
何も努力をしていないので、これこそ遺伝としか思えません。
作風について
ストーリー
デビュー時からほとんどの作品を読んでいます。
読み切りの短編集も買いました。
デビュー作も掲載されていました。
当時から凝ったストーリーを持ち味にしていたと思います。
敵を倒せばさらに強い敵が出てきて、それを延々と続ける。
当時はそんな漫画ばかりで、また人気も得ていたのですが、
荒木先生はそれらとは一線を画したいという思いがあったようです。
絵柄
絵柄の変遷が激しい作家と思います。
昔は白土三平そっくりの時期もありました。
現在も継続中の「ジョジョの奇妙な冒険」ですが、
最初は『北斗の拳』のブームに載っかったような絵柄でした。
3部あたりでは緻密かつ見やすい絵柄となり、私はこの時期のものが一番好きです。
4から6部あたりは太い線が増えたのかもしれませんが、
描き込みすぎて見にくく感じました。
6部あたりでは、女が女に見えないこともありました。
7部以降もまた絵が変わりました。
進歩をやめないということでもありますが、
正直あまり好みではありません。
今回の日経新聞にも絵に関する言及はありましたが、
苦悩や試行錯誤が色々あったようです。
西洋の絵画に触発されたようです。
思えば荒木先生の絵は、漫画のそれにしてはアーティスティックだと感じます。
最近出ていた漫画の描き方の教本で、今回の記事にもあったのですが、
漫画の絵でいちばん重要なのは、技術ではなく個性だとの考えでした。
遠目から見ても、誰の漫画か分かるぐらいが理想とのことです。
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セリフ
荒木先生の一番の特徴的な作風と言えば、数々の芝居がかかったセリフだと思います。
初期から片鱗はありました。
ジョジョの最初あたりまでは特に好きでした。
作品紹介
魔少年ビーティー
クールで聡明な少年ビーティーが、知恵を駆使して敵をやっつけます。
暴力は使いません。
荒木節のセリフ回しは、この頃から登場、すでに大爆発しています。
痛快な作品です。
短命で終わりましたが、単行本も買いました。
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バオー来訪者
少年ジャンプは人気が取れなければ、どんなに短期でも中途半端な状態でも、冷酷に打ち切られます。
本作も短命だったのですが、数少ない例外で、とても綺麗に終わることが出来ました。
むしろあの長さだったからこそ、作品全体としての完成度も極まったとさえ思われます。
打ち切り漫画の最高峰と言えるでしょう。
同業者受けも一番でした。
ジャンプ黄金期と言われていた時期に、連載作家に好きな作品のインタビューをする企画がありました。
ダントツで挙がったのが本作でした。
コアなファンの支持もあったようで、連載終了後もアニメ化されていました。
私もその中の一人で、単行本も買いました。
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当時打ち切り漫画の双璧と言われていたのが、
『バオー』と富沢順の『コマンダー・ゼロ』でした。
個人的にきれいで自然な打ち切りと感じたのが、
みのもけんじの『ひかる チャチャチャ』でした。
柔道漫画で、チビのひかるが伝説の大技・山嵐を放ちます。
今ジャンプ連載中の『火ノ丸相撲』に通じる痛快さがありました。
ジョジョの奇妙な冒険
これに関しては、長くなるので別の記事としてまとめようと思います。
気が向いたら書きます。
こちらの記事でジョジョ第6部『ストーンオーシャン』について、少し触れています。
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なぜ新聞の取材を受けるのかと思ったのですが、
大掛かりな原画展があったからのようです。
もう終わってしまいましたが、東京で行なわれ、手塚治虫以来の大規模な展示会だったそうです。
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