水戸黄門の話は江戸時代から語られているので、ここではパナソニック提供、TBS放送のドラマに限る話とします。断りを入れるまでもないかもしれませんが。
黄門様は5人の役者さんが演じました。
東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗。
東野栄治郎が私が一番好きな黄門様でした
見始めたのが、西村晃の16部からでした。
とはいえ見るのはほとんど再放送の方で、毎日やっていることもあり、それはほとんど東野英治郎が出演していました。
よく見かけるから親しみがあったということもあるでしょうが、やはり比較してみても、東野の方が好みでした。
西村はかなり上品な感じの黄門様でした。
東野は、例えば博打ですってんてんになって身ぐるみ剥がされるようなことが、自然に演じられる役者さんでした。これは他の黄門様にはない魅力だと思います。
そしてあの高笑い。これも他の役者さんでは出来ないでしょう。
水戸黄門といえば、昔はあのキャラクターのイメージが強烈だったと思います。
西村もですが、東野も悪役出身だったそうです。東野は森繁久彌の代役での起用だったようですが、みごとはまったと思います。
水戸黄門で好きなその他の役者さんについて
助さんは里見浩太朗が好きでした。
杉良太郎やあおい輝彦も悪くは無いですが、里見は当時他の時代劇でも幅広く活躍していて、見慣れていました。
格さんとキャラクター的な差別化の設定として、殺陣のシーンで、助さんは小太刀、格さんは柔。
性格は、助さんは結構羽目を外す、格さんはカタブツ、という感じでした。
里見の助さんは、とてもいい感じだったと思います。
格さんは伊吹吾郎が好きでした。
必殺仕事人を結構長くされていたので、見慣れていたこともあります。キャラクターの設定とあっている役者さんだと思います。助さんとのコンビが大好きでした。
横内正も良かったですが、暴れん坊将軍の大岡忠相がよくあっていたと思います。
近年の水戸黄門について思うこと
時期的に私が時代劇を見ていたのは、16部から10年位だったと思います。
高橋英樹の三匹が斬る!のシリーズが終わったあたりから、時代劇を見なくなりました。
時代劇自体の衰退が始まったのも、その頃のあたりからだと思います。水戸黄門は孤軍奮闘という感じで、それからも相当続きましたが。
誰が黄門様をやっていたかは知っていましたが、取り巻きを誰がやっていたかは、あおい輝彦、伊吹吾郎以降はよく知りません。
お銀は有名だったので知っていますが。
助さん格さんも、あおい、伊吹以降は自分と年齢的に近くなってきたようなので、どうも感情移入できなかった気がします。助さん格さんは頼りになる2人、というイメージを持っていましたから。
的場浩司がどちらかの役をやっていたでしょうか。好きな役者さんなのですが、水戸黄門ではあまり見ることがなかったです。
里見浩太朗の黄門様は、助さんの頃から思えば、少し真面目な印象です。
東野のようなはっちゃけた演技を望むのもおかしいのかもしれませんが。里見の助さんは最高だったんですけどね。
時代劇の衰退について
今にして思えば、昔から悪役の使い回しが激しいですね。
悪役をやれる役者さんが、今はいないように感じます。近年の必殺仕事人で、高橋英樹に悪役をやらせていたことには驚きました。
そして、主役をやれる役者もいないのかもしれません。
あと末期の水戸黄門で感じたのですが、映像が鮮明すぎて、セットがチャチく見えてしまいます。昔はフィルム撮影、今はビデオ撮影、でしたか?
今ではハイビジョン、4Kと、どんどん進歩しています。
ドラマにおいては、鮮明な映像というのは功罪あると思います。かといって、今さら不鮮明な映像技術で撮影するのもおかしいのでしょうけど。
水戸黄門に関しては、もうひとつ。
昔の再放送を見ると、たまに前後編のエピソードがあります。これに関して抗議があったそうです。
「来週まで生きているとは限らないから、続きものはやめてくれ」と。
それ以来、制作側もそれを受け入れて、すべて一話完結になってしまいました。
その話を聞いて、辛気臭いことを言うはやめろよ、と憤慨した覚えがあります。私も若かった、というか子供だったので。
そういうことは、時代劇の可能性を狭めるものでしかありません。ただでさえ時代劇は年寄りの見るものというイメージがあったというのに。
刑事ドラマの相棒が好きなのですが、あのように短編、長編、劇場版といろいろあることが、幅の広さを生み出すのです。
毎回毎回やるわけではあるまいし、たまーに前後編をやったからといって、抗議など言ってよこすなクソジジイ!(笑)
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