平松伸二漫画作品感想とまとめ ツイッターで現在の情報を発信中!

長年のファンです。
ツイッターでフォローしていますが、最近は各種イベントで活動されているようです。

目次

そしてボクは外道マンになる。

全4巻。最新作です。
自伝漫画です。

ライフワークにする意気込みだったようですが、人気不振で打ち切られてしまいました。
面白く読んでいたので残念です。

平松先生は少年ジャンプでデビューしたのですが、当時は(今もかもしれませんが)ブラック企業状態でした。
新聞はアカが作ってヤクザが売ると揶揄されますが、漫画は作るのもヤクザだったようです。

編集者がみんな悪人ヅラです。
担当編集者の権藤は後藤広喜さんがモデルとなっていますが、私の中でもあのイメージです(笑)

10週打ち切りの非情さなどは当時も話題となっていましたが、面白い作品を送り出してくれた立役者でもあったわけです。
著書も買いました。

ファンとしては、自分の好きだった人気作が作られる舞台裏をもっと知りたかったです。
「ブラック・エンジェルズ」がそれなのですが、ちょうどそのあたりに差しかかったところで打ち切られてしまいました。

過去作のファンとそうでない人には、感じ方が違ったのかもしれません。
漫画化にあたってフィクションの部分もあったようですが、私としては事実そのままが知りたかったです。

奥さんの話が多かったですが、どこまで本当なのかと思いました。
少なくとも出身は地元ではなく東京だったはずですが。

続きをやりたいという気持ちはあるようなので、楽しみにしています。

Amazonの評価は高いので、漫画は面白いはずです。
場所を変えれば人気が再燃するかもしれません。

似た名前ですが別の平松作品『外道坊』も、コンビニ向けの本を出したら売れて続編が決まったということがありました。

『外道マン』以外の平松作品のほとんどは、現在アマゾンの読み放題サービスで読むことが出来ます。
特に代表作である『ブラック・エンジェルズ』と『マーダーライセンス牙』はおすすめです。

Amazon「平松伸二」へのリンク

ブラックエンジェルズ


全20巻。平松伸二の代表作です。
私が一番好きな平松作品でもあります。
現代の必殺仕置人が、日本を破壊しようとする革命組織を倒すという内容です。

当時は巻末に読者のファンレターが掲載されていました。
読者比率そのままではないのでしょうが、女の子からのファンレターが半分を占めていました。

かなりハードな内容だと思うのですが、女性ファンが付くというのは分かる気がします。
我が家の単行本を全巻揃えていたのも妹でした。

本作に限りませんが、当時の少年ジャンプは大人から子供まで楽しめる誌面づくりをしていました。
電車の中でサラリーマンが読むというのも、よくある光景だったようです。

今の少年ジャンプは偏っていると言えるのでしょうが、雑誌が増えて読者層が細分化されてしまったのでしょう。

当時は面白く読んでいたのですが、今読むとストーリー作りに苦心していたことが伺えます。
現代の必殺仕置人のあたりは自然だったのですが、その後は北斗の拳のようになったり、悪の超能力者が登場するようになってしまいました。

連載開始時から中堅だったので、絵は最初からうまかったです。
しかし本作の間で、さらに上達しました。
緻密かつ見やすいシャープな絵柄に、さらに磨きがかかりました。
しかも画力のピークはもっと先なのです。

絵だけではなく、ストーリーもよかったです。
竜牙会編のクライマックスは盛り上がりました。
漫画の実写映画化がはやっていますが、アクションシーンが多いし、分量的にも適当な作品かもしれません。

松田鏡二の決めゼリフ「いんだよ細けえことは」の初出は続編なのですが、何が細かいことなのかは本作からつながっています。
それはないよって感じなのですが(笑)

そして平松漫画全般にいえますが、セリフにセンスがあります。
特にブラックエンジェルズのセリフは、当時妹とよくマネしましたね(笑)

マーダーライセンス牙


全22巻。
少年ジャンプから青年誌のスーパージャンプへ移行して連載されました。
もともとこちら向けの作風だったので、よかったと思います。
アクションもエロも、さらに過激になりました。

隔週だったせいか1話完結の話が多かったです。
日本のフィクサー九鬼容堂との戦いは、何回かに分かれていました。

九鬼を刀でまっぷたつにするシーンは震えました。
画力の最高潮の時期だったのでしょう。

内容に抗議をを受けて新聞沙汰になったことがありました。
実在の事件をモデルにしたことが問題にされたようですが、何が悪いのか分かりません。
最近は堂々と単行本に収録しています(笑)

しかしこの件はその後の作品作りに影響したとのことで、とても残念に思います。

牙とブラックは、その後も続編が出たり他作品に登場したりしていました。

どすこいジゴロ


全4巻。
掲載雑誌のアンケートでは上位を獲得していましたが、単行本の売上は悪かったようです。
同じ相撲漫画の『火ノ丸相撲』も同様ですが、違いは短期で打ち切られてしまったことです。

「火ノ丸相撲」アニメ化 最新刊小説も楽しみです

ただし、続編『嗚呼どす恋ジゴロ』が出ています。

ほとんどが1話完結でした。
勧善懲悪ものではないのでストーリーを作るのが大変だったと思いますが、毎回面白かったです。

毎回ラストで甚句があるのですが、これも考えるのは結構大変だったと思います。
毎回作るのを当時すごいと思っていました。
最近漫書を前面に出していますが、この頃から書はうまかったです。

ドーベルマン刑事


全29巻。平松先生の連載デビュー作にして最長作品です。
原作は『北斗の拳』の武論尊。

最初の頃の絵は、さすがに垢抜けない感じです。
最後のあたりではかなり達者になっていましたが。

連載前の作品は川崎のぼるそっくりの絵だったのですが、変遷を見るのも面白いです。
ここまで変わるものかと驚かされます。

原作付きということを生かして、多彩な題材を扱っているのは単調にならずによかったと思います。
そういえば、本作も1話完結が多かったです。

また時代も感じます。
沖縄の日本返還直後を取材して描いたというのは、意義があったと思います。

車が右側通行だとか、ドルが流通していたという話があったと記憶しています。
当時は本当に外国だったのでしょうね。

『外道マン』では内幕が詳細に語られています。

まとめ

その他の平松作品は、今後追加していきます。

平松先生の地元のイベントに行ったことがあります。

写真撮影可とのことでしたので、いっぱい撮りました。

参加者へ、どこから来たかという質問がありました。

なんと北海道から来ている熱心なファンもいました。
岡山の山の奥まで、全国から来ていたということに驚きました。

漫画のキャラを描いたサイン色紙の抽選会もあったのですが、当選した女の人がとても喜んでいました。
私は残念ながらハズレてしまったのですが、これほど人を喜ばせることのできる漫画家という職業はすごいものだと思いました。

地元のイベントは、今のところ3年に1回くらいの頻度でやっているようです。
キャプテン翼の高橋陽一先生と来られた時は、そのことを知らずに行きそびれてしまいました。

初回はテレビCMを頻繁にやっていたのですが、3回目はたまたま新聞を読んでその記事を見つけました。
もっと周知して欲しいのですが、今はツイッターでフォローしているので大丈夫でしょう。

ヒット作は勧善懲悪ものですが、悪への怒りをもって描くのが厳しくなったとのコメントを出したことがありました。
それもかなり昔のことです。
年齢的なものもあったのでしょうが、『牙』の抗議が影響したのかもしれません。

『外道マン』が続けられればよかったのですが。
とりあえず続編発表の報を待とうと思います。

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