将棋の攻め方と玉の囲い方(初心者の方へ)好形悪形についても

本を読んでマネすれば、将棋の指し方は覚えられます。

しかし攻めの考え方を予備知識として知っておけば、より理解が進むかもしれないと思いました。

長く将棋を指してきましたが、自分の考えをまとめる目的もあって記事にしてみました。

目次

将棋の攻め方は一覧 思いつくまま挙げてみた

数で勝る
と金を作る
駒の働きを増す
相手の玉や大ゴマ、中央を攻める
相手の弱いところを狙う
歩を起点に優位を拡大する

将棋の攻め方その1 数で勝る

ひとつで守っている箇所は、ふたつで攻める。
ふたつで守っている箇所は、みっつで攻める。
これがまず基本になると思います。

将棋の攻め方その2 と金を作る

将棋の特性として、駒を成れば性能が上がるというものがあります。
歩が成れば、金の性能に変わります。
取られてもただの歩なので、攻められる側は金より怖いです。

誰かが言いました。
将棋はと金を作るゲームだと。

将棋の攻め方その3 駒の働きを増す

将棋では「捌く」といいます。

飛車や角(大ゴマ)を、それ以外のコマもですが、好位置に移動させましょう。

交換して手ゴマにしてもいいかもしれません。あるいは成りましょう。

ただ大事な考え方として、自分ばかり都合よくいかないのが将棋です。

例えば、飛車を成るためには、駒を損する必要があるかもしれません。駒を得しながら攻めていけるのなら、それはもうすでに優勢です。

将棋はバランスをとるゲームだと思っています。
攻めても受けてもよく、それでほとんど互角です。
急に優勢になることはありません。

もしそうなれば、バランスがすでに崩れているということです。どこかに落とし穴があるのかもしれません。

駒を損しても飛車が成った局面を選択する、それが攻めです。別の選択もあり得ます。

将棋の攻め方その4 相手の玉や大ゴマ、中央を攻める

例えるなら、相手の手足より、頭を殴った方がきくという感じです(笑)

将棋においても「急所」といいます。急所を攻めましょう。

将棋の急所は一定ではなく、状況によって変化します。あるいは分かりづらかったりもします。それを見極めるのはセンスを要します。

将棋の攻め方その5 相手の弱いところを狙う

大山名人が言っていたのだと思います。

相手が備えているところを攻めるのは、効率が悪いと。

同じ数の駒で戦うのが将棋です。一つの目安として、守りの数が少ない箇所を狙うべきでしょう。

将棋の攻め方その6 歩を起点に優位を拡大する

長年の経験から、そうしないと上手くいかないと感じます。

格言にも「開戦は歩の突き捨てから」とあります。

歩を(一時的に)損して、その代償を得る、それが攻めの基本だと思います。

桂馬を手にしたからといって、いきなりふんどしをかけたりするのは、局面にもよりますが、思ったほど効果はないと思います。

柔道やボクシングでもいきなり大技がかからないように、相手を小技で牽制してから、技をかけるようにするべきでしょう。

玉の囲い方

美濃囲い、舟囲い、矢倉囲い、色々ありますが、

考え方としては、自分の飛車とは反対側に玉を移動させるべきだということです。

玉と飛車がくっついていると、相手としては飛車を攻める手が玉を攻める手にもなるわけで、効率がいいからです。

格言にもあります。

「玉飛接近するべからず」と。

囲いの形と組み方をすぐに覚えられれば良いのですが、おのおのの囲いで、なぜその位置に駒があるのか、将棋を始めたころは考えたこともありませんでした。

「それがよい形なのだ」となんとなく思っていました。

よい形、わるい形とは何なのか。これを機にまとめてみました。

駒の好形悪形

駒の配置の組み合わせには、好形良形、悪形愚形という概念があります。

囲いの話題を引き継いで、特に受けの場合に効率的と思われる、好形というものについて私見を述べます。

有名な囲いの形と必ずしも一致しない部分もあるので、正解とは限らないということをお断りしておきます。

将棋においては、好形悪形という用語が頻繁に用いられます。見れば分かるといった感覚的なもので、具体的な説明は聞いたことがありません。

私も誰から教わったというわけでもないので、はっきり自信があるとはいえません。

どちらが好形か。

誰でも、左側の、銀が上で金が下の方が好形だと分かると思います。これは意見が分かれることはないでしょう。

しかし、その理由は誰でも説明できるわけではないと思います。私も自分の考えはあるというだけで、誰かに教えてもらったわけではありません。

次の形、好形はどれでしょう。

私はタテヨコが好形、ナナメは悪形だと思っています。

ナナメの方が駒の連絡が取れていて好形という意見もあるかもしれませんが、私がそう考えない理由は何なのか。

タテあるいはヨコに並ぶ形では、横と後ろへ動けない銀の弱点を互いに補うことができます。

一方のコマの利きが及ばないマス目を、他方のコマの利きが補っています。

ナナメに並ぶと銀の弱点がそのまま残る形になり、これはコマが協力する姿ではありません。

金銀の場合もそう。

この場合、駒の利きのないマス目の隣に、利きが重複しているマス目があって、いっそう醜いです。

こういう基準で私は判断しています。

コマの利きの重複といえば、攻めの場合も、例えばこのような形では利きがダブらない方がいいと思います。

こういう形は、将棋では「重い」といわれます。

囲碁の定跡で石をくっつけて打たないところから、この考えに至りました。

初心者が覚える戦法としては、「棒銀」と「中飛車」がおすすめです。

1冊本を買って、何回もしつこくしつこく繰り返して読むのがコツです。

私の意見が参考になれば幸いです。

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