藤井聡太vs佐藤天彦 棋譜感想 角換わり腰掛銀

スポンサーリンク

12月9日の名古屋のイベントの対局で、藤井聡太さんが佐藤名人に勝利しました。
1月の対局に続き、これで2連勝とのことです。

藤井聡太はデビュー時から話題になり続けていますが、
どのような将棋を指すのかは全く知りませんでした。

今回の将棋を見てみようと思いました。

スポンサーリンク

棋譜について

棋譜はYouTubeで探しました。

先手:佐藤天彦 銀河
後手:藤井聡太 七段

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲6八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4八銀 △3三銀 ▲3六歩 △6二銀 ▲4六歩 △7四歩
▲7八金 △4二玉 ▲4七銀 △1四歩 ▲1六歩 △7三桂
▲6六歩 △6四歩 ▲5六銀 △6三銀 ▲4八金 △8一飛
▲9六歩 △7二金 ▲3七桂 △5四銀 ▲2九飛 △6一飛
▲5八玉 △9四歩 ▲6八銀 △8一飛 ▲6七銀上 △6二金
▲7七桂 △4四歩 ▲6八玉 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8一飛 ▲4五歩 △3五歩 ▲4四歩 △3六歩
▲4五桂 △4四銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3五角
▲4三歩 △同 玉 ▲3四角 △4二玉 ▲2九飛 △2四歩
▲4七金 △3七歩成 ▲同 金 △3三歩 ▲3六歩 △5七角成
▲同 玉 △3四歩 ▲4六歩 △2三金 ▲5八玉 △4三歩
▲4八玉 △1三桂 ▲4七金 △2五桂 ▲9五歩 △同 歩
▲同 香 △同 香 ▲2六歩 △1七桂成 ▲同 香 △9七香成
▲2五歩 △同 歩 ▲同 飛 △2四歩 ▲5三桂成 △同 銀
▲9五飛 △5五歩 ▲4五桂 △2六角 ▲3七金 △同角成
▲同 玉 △9一香 ▲5三桂成 △同 金 ▲9二歩 △5六歩
▲同 銀 △2五桂 ▲4八玉 △8七成香 ▲9一歩成 △7八成香
▲9二飛成 △5二歩 ▲8一龍 △3七金 ▲5八玉 △6八金
まで120手で後手の勝ち

ソフトの形成判断もついていました。

戦型は角換わり腰掛銀となりました。
藤井さんが振り飛車党なら話題に出てくるはずなので、何も言われないなら居飛車党だと思っていました。

何年か前からか角換わりの将棋は、定跡形からの素直な仕掛けを見なくなってしまいました。

先手も後手も自分からは攻めようとせずに、金や飛車を行ったり来たりしています。
その中でスキを見つけた側が仕掛けるという将棋ばかりのようです。

佐藤名人の金をまっすぐ上がる手、藤井さんの金を反対側に上がる手というのは、
昔は全く考えられませんでした。

藤井さんが1歩交換した局面では、その分少し指しやすいという形成判断となっていました。
そこからの▲4五歩からの仕掛けが自爆だったようです。
佐藤名人も局後の感想で、仕掛けさせられたと言っていました。

イベントの公開対局であれば、あまりモタモタできないと思ったのかもしれません。
先手番というプレッシャーもあったのでしょう。

しかし注目の対局であることは分かっていたはずなので、絶対負けたくないという気持ちもあったと思います。

私の見た感じではそれほど悪い仕掛けでもないと思うのですが、
私でも分かるような無理攻めを名人がするはずはありません。

ソフトの形成判断は、ここから急激に後手に傾いていきました。

感想

60手目 △3五角

これでよければ私も打つ角ですが、確認が必要です。
桂馬は取れますが、角を自分だけ手放し、手番も先手に渡すという局面です。
ソフトも△3五角を読んでいました。

75手目 ▲4六歩


歩切れになってしまいました。
ここまでくれば私でも後手良しということは理解できます。

ソフトでも1000点以上の差がついています。
たしかに先手はやることがありません。
後手が動くまで玉が行ったり来たりしていました。

しかし2歩損でその評価というのは、今のソフトは厳しくなっているのだと思いました。

80手目 △1三桂


ソフトは桂馬を3三へ跳ねて、交換する手を読んでいました。
しかし藤井聡太は、端へ跳ねました。

この手に彼の個性が現れているのでしょうか。
しかし大優勢なので、どのように指してもよいとも言えます。

95手目 ▲5三桂成


飛車の転回が見えてきました。
面白くなったと思ったのですが、ソフトの形勢差は全く縮まっていません。

100手目 △2六角


これが決め手です。
ソフトも同じ手を読んでいました。

私は読めませんでした。
△8七成香は大丈夫かな、くらいに思っていました。

▲3七金に△同角成ということは、勝ちを見切ったということです。
持ち駒3枚に銀アタリの状態なので、寄せはあるのでしょう。
どのようにやるのか楽しみです。

107手目 ▲9二歩


この形にして飛車の侵入を遅らせるために、9一へ香車を打ったということです。
駒の使い方、攻めと受けのバランスのとり方もうまいと思いました。

120手目 △68金(投了図)


自陣の飛車を取らせて寄せる構図は、見事に一手違いの投了図となりました。

ソフトは人間より強いのかもしれませんが、ソフト同士の対局を見ると、
終盤がグダグダになるので見ていて面白くありませんでした。

「AlphaZero」グーグル製将棋最強ソフトの棋譜感想

アルファゼロの将棋の棋譜を並べてみました。羽生善治名人のおすすめ分です。

本局の寄せは、とても気持ちがよかったです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする