こちらの記事でも、キセキの世代最強については書きました。
黒子のバスケ 続編の可能性はあるのか?ラストゲームの続きが見たい!
ここではさらに考えを深めると共に、チームの強さについても考察しました。
黒子のバスケ最強は誰だ?キセキの世代と火神大我の強さの考察
キャラクターについての考察にとどめ、ランキングは行いません。
上位は思いあたりますが、下位のイメージが湧かないからです。突き詰めればランク付けもできるかもしれませんけど。
青峰大輝
彼を最初に持ってきたのは、ゾーンについての考えを述べるためです。
強さにおけるゾーンの存在を、過大評価すべきではないと思っています。
短時間しか状態を維持できず、しかも自分の意志でもっていくことが出来ません。また安定感を損なうため、必ずしもプラスとは言えないからです。
ゾーンをほぼ完全にプラスに活かせているのは、青峰だけだと思います。
彼だけが自分の意志で入ることができるからです。
他の選手はそれができないため、強さの基準をゾーン前提にすることが出来ないのです。
ここで他の選手についても書いてしまいます。
赤司は仲間を見捨てることが、ゾーン入りのトリガーでした。
紫原は試合終了間際にゾーン入りしましたが、それすら偶然の賜物でした。
黄瀬はゾーン入りして爆発力を見せましたが、短時間での退場を余儀なくされてしまいました。控えの選手としてチームに貢献するというならよいのですが、ここで扱う強さとは違うものです。
そもそも「強さ」の定義から始めないといけないのかもしれません。
「1on1でどちらが勝つか」という強さとは違うものです。
「1試合通してのチームへの貢献度の高さ」ということでどうでしょうか。
緑間はゾーンに入れないから弱いという話も聞きますが、彼の強さは成功率100%というシュートの安定感です。
仮にゾーン入りすれば、例えば「不安定な体勢からでも100%成功するシュート」のようなものを打てるようになるのかもしれません。しかしその反動で安定感を損なうことになれば、試合を通しての貢献度は下がるのではないでしょうか。緑間はゾーンに入らないほうが強いと考えます。
ラストゲームでの紫原は、ゾーンに入らずシルバーを上回りました。これが本当の強さでしょう。
とはいえ急所で使いこなせれば、ゾーンは強力です。それがもっともできる選手が、ゾーンに自力で入れる青峰だと思います。
続編で期待していることのひとつが、彼が黒子とコンビを組むことです。
第二のゾーンへの扉を開く者が黒子だと気づいた彼ですが、その先の姿を見てみたいです。本編でもあれだけ仲がよかったのに、共にプレイする描写はありませんでした。
赤司征十郎
ウインターカップとラストゲームの間に、大会がひとつありました。
黄瀬は紫原に勝ったようですが、青峰と緑間はどちらが勝ったのでしょう?
そして赤司は誠凛に勝って優勝したようです。
ウインターカップで洛山は敗れましたが、内容は誠凛がかなり無理をしている感じのものでした。地力は赤司の方が上なのでしょう。
他のキセキの世代の選手も同様、何試合かやれば赤司に勝つこともあるかもしれません。しかし勝ち越すのは赤司だと思われます。
ここで扱いたい強さというのは、そういうことです。ランクはあえて付けないと最初に書きましたが、最強だけを言わせてもらえば、それは赤司だと思います。
紫原敦
地力という意味では、彼も相当なものでしょう。まず体格からして地力は高いと言えます。
黄瀬には負けたものの、ラストゲームでは一皮むけた感じがしました。ゾーンに入ることはありませんでしたが、それでも存在感を発揮しました。この上ゾーンを使いこなせるようになれば、もはや最強かもしれません。
赤司に次ぐのは青峰か紫原かという意見を見ますが、私も迷います。
緑間真太郎
反則級の能力だとよく言われています。ゾーンに入る必要がないのです。
そうするとラスボスになってしまいます。しかしそれは彼のキャラクターではありません。
ラストゲームで相手チームに脅威を与えた選手は、彼だけでした。青峰や紫原の能力はシルバーが対抗し得るものでしたが、緑間の能力にはなすすべがなかったのです。
ただ、100%の成功率は、態勢を崩されない状態でという前提があります。ボールを奪ったり止めたりは出来なくとも、万全の態勢をとらせないということくらいは出来そうなものです。
いや、できないのでしょう。ラストゲームでは緑間にダブルチームがついていました。そこまでさせれば、シュートを打たなくても強いと言えるかもしれません。
ゾーン入りすることがなかった緑間ですが、一度は見てみたい気もします。それはキセキの世代の特権のように扱われていましたから。
氷室ではかなわず、赤司の力を借りたとはいえ五将らのゾーンも「似て非なるもの」とされました。緑間にできないはずがないのです。
誠凛戦でブザービーターを狙うシーンがありましたが、あそこまでギリギリの状況になれば、ゾーン入りは強力な武器です。紫原は試合終了間近になってゾーン入りして肉薄しましたが、緑間なら勝っていたかもしれません。
実力の割に黄瀬同様、負けが混んでいる印象があります。青峰と紫原は赤司との対戦がなかったせいでしょう。キセキの世代の総当りリーグを見たいです。
黄瀬涼太
ラストゲームのゾーン入りしたパーフェクトコピーは興奮で震えました。
彼はキセキの世代では下位というイメージがあったのですが、紫原や青峰と互角の勝負をしています。
だからといって、緑間が最下位ということも考えられません。そういうわけで私にはランキングを作れないのです。
火神大我
キセキの世代クラスの強さはあるのでしょうが、何だかんだ言って黒子と二人一組という印象でした。
黒子がいなければ、赤司にはハッキリ劣る気がします。他の選手に対しては互角ではないでしょうか。
作者が考えるキセキの世代強さランキングは?
黄金聖闘士の作者が全員互角とコメントしたように、この手のランキングに作者が言及したことはあったのでしょうか?
作者とはいえ黄金が全員互角といわれてもファンはまったく納得できるものではないですが…
ふと思ったのですが、「決勝戦の相手に赤司を選択したのは、彼を最強と考えている」ということです。
後から出てくる相手が弱いというのは、マンガの構成として盛り上がりませんから。
「聖闘士星矢」は黄金編だけではなく後のハーデス編でもそうでしたし、戦う相手がいなくなった「北斗の拳」など例外もありますが。
それはともかく、ウインターカップがどういう組み合わせか失念していたので調査しました。
黒子以外は強豪校に入ったはずなのに、全員のチームがシード入りしているというわけではないんですね。
さてあくまでは予想ではありますが、「後から出てくる敵のほうが強い」ということを前提にランキングを作ってみましょう。
5位 緑間真太郎
ウインターカップでは対戦がありません。
それでも過去2戦やって2回目は引き分けているのですから、扱いは決して悪くはありません。
ほかのメンバーはしっかり誠凛に負かされているわけですから。
赤司との直接対決で負けているのも彼だけであり、その点では赤司より上と考えられる余地はないともいえます。
赤司の引き立て役といっては聞こえは悪いですが、その役が担えるほど強いということもできます。
そういう意味では、5位ではなく2位につけてもよいのかもしれません。
もっとも他の3人も決して弱くはないというのは当然で、彼らと赤司の試合も見てみたかったと思うのは私だけではないでしょう。
赤司vs緑間戦はJC20巻から
4位 青峰大輝
え~ウソでしょ!
そういえば初戦で当たったんでしたっけ。(唯一)負かされた相手にいきなりぶつかるというインパクトを狙ったのでしょうが、(当然ながら)勝ってそれっきりだったんですね。
いや、もうひとつ意図が考えられますか。
それは後の強豪との試合の解説役!
(美少女の)さつきというアシスタントの存在もあり、また黒子との因縁の深さもあり、適任ではあります。
早めにリベンジさせた方が読者のストレスが少ないと考えたのかもしれませんが、だからこそ引っ張るほうがドラマチックだったともいえるのではないでしょうか。
そもそも、彼がラスボスという方が自然だとも思えます。決勝でリベンジでいいじゃないですか。
中学時代のキャプテンが別にいると分かった時の違和感は、今でも覚えています。彼は誰かに率いられるようなキャラではありませんから。
赤司のようなクールはキャラはいてもいいと思いますが、能力的には青峰ら他の4人でも対抗は可能でしょう。
そもそもの作品のテーマとして、「強すぎるほどの単独プレイでも、チームプレイには勝てない」というものがあります。
本編では解説役での言及となりましたが、本人が体現するという構成もあったのではないかと。
考えてみれば唯一黒子に勝ったキャラともいえるわけで、自分で書いておいて何ですが、やはりこんな下位というのは違和感があります。
ウインターカップ開幕&vs青峰戦はJC13巻から
3位 紫原敦
赤司に次ぐのは青峰か彼かと思っていましたが、少し分がいいということでしょうか。
誰にも全勝しそうな赤司と違って、何度かやって幾分勝ち越すという程度の差だとは思いますが。
戦略やテクニックが先行しがちな本作において、パワーのぶつかり合いが見せ場となる対陽泉戦は、私にとってベストバウトです。
幾分間延びした感もないではない決勝戦よりも好きですね。
準々決勝・vs陽泉高校戦はJC17巻から
2位 黄瀬涼太
え~ウソでしょ!
黒子に3度も負かされているから作者に嫌われているとも言われる彼が、赤司に次いで強いだと?
そう言っているのはファンだけで、作者は意外に思い入れがあるのかも。
そういえば、灰崎ってなんだったんだろうね。黄瀬を持ち上げるためだけの存在だったけど、そんなことする必要ある?
その上エクストラゲームの、あの活躍って何なの?そこまでやる??
嫌いどころか、作者そこまで黄瀬のこと好きですか?という話です。
表紙はこんなだけど、主役は赤司と黄瀬だよねって内容。黒子(&火神)が全く印象に残っていません。
一方、能力が敵のコピーというのが、何と言いますか、王道ではないよね。他のメンバーの能力のように垢抜けていないというか。
3回(プラス灰崎戦&エクストラゲーム)も使いまわすということは、アイデアを出しやすい能力ということなのかもしれません。
ところで今気づいたのですが、ウインターカップの3位は秀徳高校だったんですね。
やはり緑間が2位だったのか、黄瀬また負けたのか、なんて思いましたが、黄瀬は足のケガによる欠場だったとのこと。
スコアは54対96でしたが、緑間相手に黄瀬抜きではこんなものじゃすまないような気も…
黄瀬に引導を渡せ!準々決勝はJC21巻から
1位 赤司征十郎
ライバルは「敵」であって「悪」ではないのですが、
「未来を視る」という彼の能力はどこか「悪」を匂わせるものがあります。
「味方をゾーン状態にする」という、いかにも「従わせる」感がある能力もいただけない。
いや、カタキ役なのだからそれでいいのかもしれませんが。
ウインターカップ決勝戦はJC26巻から
黒子のバスケを読むならコミックシーモアがオススメ!
往年のジャンプ漫画における敵の強さのインフレを、某所では「宇宙人と戦う」といっておりました。
まさにキセキの世代が宇宙人と戦うマンガがこちら「黒子のバスケ EXTRA GAME」です。
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黒子のバスケ 最強チームはどこだ?
これはランキングを作れます。
なお先の「作者が考える?ランキング」の項は追記記事となっていますので、ちょっと齟齬があるかもしれません。
強いキャラと強いチームは別物とでも考えていただければ。
1位 洛山高校
赤司以外の選手の層が厚いです。
そのことが赤司の能力(天帝の目のことではなく、味方をゾーンに入れる能力)との相性が抜群によいのです。
2位 誠凛高校
地力では洛山高校に劣ります。
3位 陽泉高校
キセキの世代以外ザコというチームもある中で、紫原のパートナーである氷室の存在を買いました。
設定では5将以上キセキ以下、ということでよいでしょうか。
以下と言っても、違いはゾーンに入れないだけです。緑間もゾーンに入らなかったのだし、それほど気にしなくてもいいのではないでしょうか。
しかしキセキクラスが二人いたら、誠凛は絶対勝てなかったでしょう。洛山を除いたチームの中で、特別陽泉に苦戦したという感じもしませんでした。
4位 秀徳高校
実力では5将や氷室には遠く及ばないのでしょうが、高尾の活躍を買いました。彼は人気投票で、なぜか3位なのです。
5位 桐皇学園高校
ここからキセキ以外ザコチームとなります。
ザコじゃないのもいたのかもしれませんが、思い出せない時点でそう見なします。
しかし青峰のチームが5位というのも違和感があります。秀徳より上にした方がしっくりくる気がしてきました。
6位 海常高校
ここもキセキ以外ザコチームのはずです。そのくせキャプテンが黄瀬をやたらどついていました。
作中で一度も勝っていませんよね。(当然キセキ高&誠凛相手にです。しかしそれは陽泉や秀徳も同じか…)
まあ最弱チームということでよいと思います。
強さだけではなくキャラクター性の高さも魅力的なキセキの世代ですが、戦わないキセキの世代を描くマンガがあります。
コメント
コメント一覧 (2件)
素晴らしい考察だと思います。
個人的にランキングをつけるなら
赤司>紫原>青峰>黄瀬>火神>緑間ですね。赤と紫はアメリカ戦の描写的にやっぱり強いかなってナッシュとシルバーに自然体で勝ったのは彼らだけですからね。
順位つけるなら下の順位が難しい気がします黄瀬はアメリカ戦の漫画版を見る限り
紫原にインターハイで勝ってるぽいんですよね。管理人さんの言うとおり弱いチームで紫原の強いチームでそれを考えると黄瀬はもっと上かもしれません。ただその時は紫原も覚醒前なので紫原には結局勝てないと思うのでこの順位にしました。
火神は1対1ではキセキの世代にはゾーンに入ってないと対抗できてないのでこの順位
例としては青峰とのバッシュかけての1対1など紫原は普通に1対1じゃ相手できてなかったし黄瀬もパーフェクトコピー状態では無双されてます。赤司は言わずもがな
緑間は相性的には有利ですが緑間がディフェンスで1対1で完封されてたり結構怪しいですがその時より火神も成長しているので一応緑間より上に置きましたそもそも火神はゾーンに入ってないとメテオジャムは打てないのでゾーンに入らないと彼の真の実力は発揮されないかもですね。
まあ彼はたくさんゾーンに入ってますが自由自在ってわけではないので。
最後に緑間めっちゃチートですしバスケ経験者は最強に推すことが多いですが、他の面子とタイマンになったとき普通に止められそうなのでこの順位です。赤司は普通に止めてましたしね。
青峰はまあ安定してるしゾーンに自在に入れるので彼だけは実力にゾーンを含めてます。ただゾーンでもシルバーと1対1だと
勝てるか微妙な感じで素のスペックは黄瀬よりは上なのでこの順位です。
最強プレイヤーは赤司で同感です。
ナッシュにかってますからね。彼だけ格が違う気がします。元々最強ぽかったのにアメリカ戦で更に強化されてますからね。
コメントありがとうございます。
連載が終了したのは、これ以上能力をエスカレートさせると人間を超えてしまうという理由からのようです。
しかし能力はエクストラゲーム時点のものであっても、興味深い組み合わせはまだまだあります。
私が一番の好カードだと思うのは、赤司対青峰です。
キセキ世代同士の組み合わせは、本編ではごく一部しか実現しませんでした。
続編が期待されていますが、他の組み合わせをもっと見せてほしいと思います。