帝国航空編に突入した『半沢直樹』ですが、大和田常務からますます目が離せません!
彼は原作小説には登場していません。
当初はどう絡ませるのか興味深く見てきましたが、無理なく自然に…どころか原作を凌ぐ内容に仕上がっていると思います。
前半パート『ロスジェネの逆襲』では、クライマックスで半沢と共闘する展開に大きな反響がありました。
役員会で半沢に発言させるというのは、原作では直属の上司である部長が担っていた役割です。旧ゼネラル電設周辺の設定はかなり脚色されていましたが、大和田の力を借りることによって味方につけることができました。
土下座野郎・大和田常務が半沢と手を組んで倍返しだ!半沢直樹4話感想
新シリーズで続投となったのは人気のなせる業だったのでしょうが、脚本もとても練られていると感じました。大和田の登場に、とってつけたような感じがないんですよね。
帝国航空編に入ってからは半沢に冷たくされて干されていますが…まあ、ここも楽しむところです。
今後は紀本や、あるいは頭取とも火花を散らしていくのではないでしょうか。
大和田常務と紀本の関係はどうなる?
当初のキャスト発表では、紀本の名前が出てきませんでした。
原作では主要な悪役なので、大和田が彼の役割を担うのではないかとも予想していました。
しかし大和田とは別にちゃんと紀本が登場しました。
ただ原作とは設定が少し違っています。
ドラマの紀本は海外からの出戻り、原作の紀本は審査部担当で曽根崎の直属の上司
ドラマでは曽根崎に指図をしたのが紀本か大和田かまだ判明していませんが、これもうまい脚色です。ドラマでは大和田だったとしてもおかしくありません。
そもそもドラマでは、紀本がまだ悪役かということすら明確にされていません。段田安則が悪人に見えないということもあります。
ドラマの紀本は頭取の派閥、原作の紀本は大和田の派閥
かなりややこしいのですが、ドラマと原作では各人の出身銀行(=所属派閥)が異なっています。
東京中央銀行は、産業中央銀行(旧S)と東京第一銀行(旧T)が合併して誕生しました。
原作では旧Tの派閥は全員悪役ということで分かりやすくなっています。
旧Sが 半沢、半沢の友人、そして頭取。
旧Tが 大和田、三笠、紀本。
ところがドラマでは大和田が旧S、頭取が旧Tとなっているのです。半沢は大和田と同じ派閥で、頭取は大和田以外の悪役と同じ派閥ということになります。
ドラマでは善悪が明確に分かれていないので、この派閥という概念はあまり強調されていないようです。しかし原作を読んでいると気になってしまうのです。
大和田にとって、紀本も頭取も敵と考えることができます。
ドラマでは大和田が頭取のクビをとるようなことになるのではないかと、ひそかに楽しみにしています。
原作の紀本と乃原弁護士は小学校の同窓生
ドラマでは役者の年齢がかなり開いているので、この設定は抹消されるでしょう。
しかしドラマでは政府への内通者がいるとされています。やはり紀本は悪役なのでしょうか。
カギはドラマオリジナルのキャストの智美が握っているのではないかと予想しています。
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大和田常務と頭取の関係はどうなる?
恩返しなどと言っていますが、やはり「仇返し」こそ大和田にふさわしい(笑)
乃原弁護士が強気に債権放棄を迫っている理由は、紀本の過去の不正を知っているからです。しかもドラマでは頭取も紀本と同じ派閥です。
大和田はこれを攻撃材料にして頭取を追い落とそうとするのではないかと予想しています。
大和田と半沢の関係はどうなる?
大和田に土下座をさせるのはもういいかな、とも思います。
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とはいえ二人が相容れることはとても考えられません。
中野渡が失脚したら、大和田はどうなるのでしょう。
今回の事案は相当大きいので、うまく立ち回れば次期頭取なんてことになるのかも。
それはさすがに今後の原作小説への影響が大きいので、次期頭取を匂わせる…くらいで終えるのかもしれません。
そうなると完勝ですね。前シリーズの土下座エンドとは大違い。半沢は前回以上に渋い顔をしてラストを迎えることになります。
少なくとも大和田が銀行を出されることは決してないでしょう。
もう次回作の主役は大和田でいいよ!
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