私が軌跡シリーズで一番好きな作品は、空の軌跡SCです。エンディングが素晴らしかったからです。
「忘れられない、旅になる」
宣伝コピーにたがわぬ内容でした。
軌跡シリーズの魅力を語る 空の軌跡から遊び始めてもう15年か…
感動のストーリーが持つ構造とは
物語全般に関しての私見であり、軌跡シリーズの話とは少し離れますが、よろしければおつき合い下さい。
私は将棋を趣味にしています。
勝ち負けが全てと一般では考えられていると思いますが、これもストーリーを紡ぐものだと考えます。
駒をキャラクターと置き換えればよいでしょうか。構想に沿って、それらは動いています。
限定的に捉えたほうが分かりやすいと思うので、まず詰将棋にしぼって話をします。
長くなったので、記事を分けました。
将棋の創造性とは
空の軌跡SCのストーリーの構造を考察
ヨシュアが終盤ケビンに術を施されて最終決戦に臨もうとした時、彼は最後にどうなるのか、本当に予想がつかずドキドキしたものです。
というのも、物語の定跡としては、どちらもあり得るからです。
生き延びてハッピーエンドを迎えるのが本道ともいえますが、死ぬというルートも、これまた十分考えられました。
レーヴェは早いうちから死ぬと思っていましたが、それが自然な「定跡」だと考えていたからです。
しかし、ヨシュアの場合は読めませんでした。
将棋の記事で創造性という話をしましたが、ここが作者の自由意志を入れられる部分なのだと思います。
レーヴェとの戦いの演出
ワイスマン戦での大逆転
ヨシュアが生き残るルートとしては、これ以上無い、見事な展開だったと思います。
そしてリベルアークからの意外な脱出!
助かるとは思っていましたが、あれを予想できた人は少ないでしょう。
音楽もとても盛り上げてくれました。
閃の軌跡4は空の軌跡SCを超える作品となり得るか
まず思うのは、まとめ上げられるかということです。
長く続いたシリーズですが、その分設定、登場人物が非常に多くなってしまいました。それらは謎として、まだ多く残っています。
シリーズ自体が完結するわけではありませんが、それでも殆どの事項に関しては決着させる必要があります。
詰将棋で言えば、意味をなさない駒を配置してはならない、ということです。
妙手に関しては、大量に投入してくるでしょう。意外な事実、展開が多く見られることになると思います。とても期待しています。
個性を生かしたものであって欲しいとも書きましたが、空の軌跡SCでは、その点もよかったです。
あの物語はヨシュア、レーヴェ、ワイスマンといったキャラクターがいなければ成立しなかったでしょう。
あ、エステルもよかったですよ。ホントに。海岸でヨシュアと再会したシーンは感動しました。
そしてラストシーンの素晴らしさも、エステルとヨシュアがいたからこそです。
零碧について
なるべく内容が重複しないよう心がけていますが、別記事があります。
閃の軌跡4最新情報 閃マガ4発売 エンディングを予想する
零碧は人気が高いそうですが、私は空との比較はできないと思っています。
まだ完結していないからです。
閃4の可能性は、そこにもあります。閃と合わせて零碧もまとめ上げることが出来たなら、空を超える名作にもなり得ると思います。
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